2013年7月6日土曜日

キヤノン「EOS 70D」を発表


キヤノンは、7月2日に現行「EOS 60D」の後継機となる新型一眼レフ「EOS 70D」を発表した。
発売日は、8月29日。しばらくは、「EOS 60D」も併売されると言う。

「EOS 70D」の特徴は、像面位相差AFに位置付けられる新開発の「デュアルピクセルCMOS
 AF」を搭載したことだ。この新AFによって、ライブビュー時のAFが、「ハイブリッドCMOS AF II」
の「EOS Kiss X7」より30%高速化したと言う。


「EOS 70D」












さらに、動画撮影時のAFの追随性が向上したという。これまで、キヤノンのライブビュー撮影
のAFや動画時のAFは、速度が遅いことから評判が悪かった。これで、大幅な進化がされて
いるなら、弱点が潰されたことになり、市場への訴求力が高まることだろう。

「デュアルピクセルCMOS AF」の技術の詳細は、専門サイトの解説に譲るとして、新開発のこ
のCMOOSセンサー(有効約2,020万画素)の基礎性能について、何らアナウンスが聞こえてこ
ないことに、私は少し懸念を持っている。

確かに、最高感度がEOS 60DのISO12800からISO25600にアップされているものの、今やマイ
クロ4/3でも実現されている数値なので、何ら驚かない。

果たしてこの新センサーのダイナミックレンジは?、色の再現性は?など大いに気になるので
ある。と言うのも、キヤノンのセンサーの実力が、下表のように、ここ数年あまり進歩していなく
て、ソニー製のセンサーに遅れをとっているからである。これを見ると、ソニー製と言われてい
るマイクロ4/3のセンサーにも負けている。



「DxO発表のセンサースコア」


















いや、キヤノンは、「EOS 70D」の発表の際には、新センサーの性能についてあえて、説明しな
かったのかもしれない。進化は当り前のことだから、あえて宣伝しない策を採ったとも考えられる。

確かに「EOS 70D」のHPを見ると、「CMOS半導体工程に新しい微細化プロセスを導入。高感
度・低ノイズや幅広いダイナミックレンジを、より活かした表現が可能になりました。」とあるのだ。
このことを信じよう。

センサーの基本性能について一抹の不安抱きつつ、キヤノンユーザーの一人として、「EOS
70D」の成功を見守りたいと思う。


「デジカメ生活を見る」


「蓮(ハス)の花」






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