2015年2月19日木曜日

FUJIFILM X100T レビュー その4


レビューの最後は、ハイブリッドビューファインダーと名付けられた、X100Tのファインダーについて述べよう。
X100シリーズは、初期モデルからファインダーに拘って造られたカメラである。使ってみると、富士フイルムの技術者が、研究を重ねて造り上げたものだ、との感触が伝わってくる。

「MY X100T」

その特徴は、3つある。
まず、一つがOVFとEVFを自在に切り替えられる事だ。初めて使う人は、この事に驚くだろう。丁度、グリップ側の前面にあるレバーを操作すれば、OVFとEVFが切替えできるのだ。

OVFは、肉眼で見るように明るく精細である。EVFは、撮影範囲が明確で、露出が反映されたライブビューの画像が見える。撮影者の選択で、撮影用途によって、切り変えながら撮影できるのである。

2つ目は、MFで撮る時、OVFの視差を補正する技術が取り入れられている事である。X100シリーズのOVFは、レンズからの光をミラーやプリズム等で、ファインダーへ導く一眼レフとは異なる。あくまで、ファインダーの位置から見るOVFである。従って、見える範囲と写る範囲に差が出る。いわゆる視差がどうしても出る。

ところが、X100TではMF時に、この視差を補正する技術が使われているのだ。これを富士フイルムでは、リアルタイム・パララックス補正と呼んでおり、かなり優秀な補正が行われているのである。MF派にとっては、大変嬉しい技術と言えよう。

3つ目は、OVFでかつMFで撮るとき、右下にピント位置が拡大表示できるようになっていることだ。これはOVFの上にEVFの画像を一部表示させているもので、電子式レンジファインダーと名付けられている。

OVFを使いながらも、ピント位置が拡大することは、従来の常識にはない。また、ピーキング機能まで使えるので有難い。OVFでかつMFで撮りたい。そう言う人は結構多いはずだ。そんなカメラ好きのピント調整をしっか補佐してくれる機能が付いているのである。

「MY X100T」

このように、X100Tはファインダーに、徹底的に拘って造られている。特にOVFでかつMFで撮ることを前提にしていると言えよう。そう考えると、レンズの外側にネジを切り、レンズを極力短くしている事も理解できる。レンズが長いとOVFの視界を邪魔することになるからだ。

その意味では、フードを付けると、視界の邪魔になるので、元々フードを付けないことを前提にしているように思える。もし、フードを付けるならEVFで撮影する方が見やすい。

OVFでかつMFで、撮影範囲フレームで撮影範囲を確認しながらシャッターを押すことは、視界の中からベストな所を切り取る感覚がすると、往年のカメラファンは言っている。私の場合、年齢的には往年のカメラファンに近いものの、フイルム全盛期に、カメラにハマったことがないので、残念ながらその感覚がない。しかし、X100Tに使い慣れてくれば、やがてベストな個所を切り取る感覚が身につくのではないか、と期待しているところだ。

X100Tは、OVFに拘った35mmの単焦点カメラである。まさに、カメラオタク向けカメラと言えよう。単に綺麗な写真が撮りたい人には勧められない。カメラについて深く知りたい、勉強したい人にはおススメしたいカメラの一台である。

さて、このレビューは、とりあえずこれで終わり。まだ、使い始めて短期間なので、その内、改善要望などを含め、再度レビューできればと思っている。

「レビュー その1」    「レビュー その2」    「レビュー その3」


『神代植物公園(X100T スタンダード)』




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2015年2月13日金曜日

FUJIFILM X100T レビュー その3


今回は、X100Tの画質についてプレビューしよう。富士フイルムのカメラは、JPEGで撮るとき、基本スタイルをフイルムシュミィレーションの中から選択して決める。X100Tでは、11種類の中から選択できる。私はROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、クラシッククロームをブラケティング機能(同時3枚記録)でよく使う。

では、ブラケティングで撮った3つの画像を紹介しよう。また、4枚目には、LUMIX GH4のスタンダードの画像も載せたので、比較してみて欲しい。(発色の違いがわかるようように、赤い郵便車を撮影してみた。運転者の方ご容赦!)

「X100T スタンダード」

「X100T ビビット」

「X100T クラシック」

「GH4 スタンダード」


これを見ると富士フィルムが、フイルムシュミィレーションで、記憶色、またかつてのフィルムの発色を追求していると言っていることがよくわかる。X100TのスタンダードとGH4のスタンダードちょと似ているが、微妙に異なる。郵便車の赤色はGH4が明く、空の青色はX100Tの方がかなり青い。この青は、意図的な発色に見えるが嫌みな色ではない。まさに記憶色といえよう。

もう一例、自然風景に近いものをアップしてみた。LUMIX GH4にはクラシッククロームはないので、風景で撮ってみた。

「X100T スタンダード」

「X100T ビビット」

「X100T クラシッククローム」

「GH4 スタンダード」

「GH4 ビビット」

「GH4 風景」


X100Tは全体的にコッテリした画質に見える。そして、GH4よりコントラストが明らかに強い。コントラストを強調した絵作りと言えよう。GH4のビビットはかなり派手かなと思っていたが、実はX100Tの画像に一番近いように思える。

次に、X100T、GH4、5Dm3のスタンダード画像を比較してみよう。


「X100T スタンダード」


「GH4 スタンダード」


「5Dm3 スタンダード」


「X100T スタンダード」


「GH4 スタンダード」


「5Dm3 スタンダード」


2種類の画像を見ると、それぞれの露出傾向が見えてくる。5Dm3は、使っていて思うとおりで、ややアンダーな露出傾向が出ている。GH4は、2枚ともやや明るめで、現実に近いが、やや淡白な写りに見える。X100Tの1枚目は一番適正に見えるが、2枚目は一番アンダーになっている。

発色傾向をみると、X100Tと5Dm3が曇り空を青くしようとしている傾向が見え、記憶色を追求しているように思える。古くからのカメラメーカーの考えを垣間見る気がした。

X100Tは、まだ撮影枚数が少ないものの、こってりとしたメリハリのある画像が得られると言える。フイルムシュミィレーションによって、異なる部分はあてっも、基本のメリハリある画像は変わらない。それは、メーカーの発表どおり記憶色とフィルムの発色を追求した結果であり、古くからのカメラファンには嬉しい風合いだろう。

その3の最後に、新しく搭載されたクラシッククロームを使い好みの発色で撮れた2枚をアップしよう。

「クラシッククローム」

「クラシッククローム」


実は、ちょと期待したクラシッククロームなのだが、思ったとおりの色合になかなかならない。期待が強すぎたのかもしれない。X100Tで撮った写真の内、この2枚が私が想像していたクラシッククロームになっている。あまり強いクラシッククロームにすると、画像フェクトになるので、メーカーはそれを避けたのだろうか。いずれにせよ、撮り方使い方を研究してみたい。

さて、X100Tのレビューは、3回で終わる予定であったが、機能などについて踏み込めていないのでもう1回追加する予定である。

「レビュー その1」  「レビュー その2」     「レビュー その4」

『多摩川の詩(X100T スタンダード)』


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2015年2月5日木曜日

FUJIFILM X100T レビュー その2


実は、昨年9月にドイツで開催された「フォトキナ2014」に合わせて、各社から発表されたカメラの中に、FUJIFILM X100Tがあったことに気が付いていなかった。私の眼は、LUMIX LX100やライカD-LUX Typ109を見ていたのだ。実際、有明のパナソニックセンターへ足を運んで、LX100の感触を確かめていた。

そして、概ねLUMIX LX100に決めた頃、FUJIFILM X100Tが発売される事を知った。X100シリーズは、平成11年3月に初代のX100が発売されてから、クラシックなデザインに心が止まり、量販店でよく手に取っていたモデルだった。

LUMIX LX100とFUJIFILM X100Tは、シャッタースピードと露出補正ダイヤルを備え、レンズ回りに絞りリングを配したモデルである。共にかつてのフイルムカメラの操作性に拘っている。

異なるのは、撮影素子の大きさとレンズの焦点距離。LX100の方がズームレンズなので利便性は高い。しかし、私が選択したのは、よりマニアックな単焦点のX100Tである。やはり、デザインに心を奪われていのだ。また、LUMIXファンではあるが、FUJIFILMを選択しても、コンパクトカメラなら、レンズが増えず散財にはならないと判断したのである^^;

カメラは車に似ていると思う。スペックとデザインが買う重要な基準になるからだ。また、買うと何らかのドレスアップをしたくなるところも似ている。ただし、個人的にカメラは、実用中心で使ってきたので、ほとんどドレスアップしていない。スナップ中心に使うLUMIX GM1やGX7にボディケースを付けている程度である。

X100Tにもボディケースやフードくらいはと考え、装着しているので、それを紹介をしておこう。まず、フードから。
X100Tのレンズは、先端内側にネジ切りがされていない。逆に外側にネジ切りがされていて、そこにフロントリングが付いている。


まずレンズの先端外周にあるフロントリン
グを回して外す。

フードのセットは、アダプターリングとフードは
分けられる。リングの外周にフードをはめる構
造になっている。
「フロントリングを外したところ」

「アダプターリング(左前)とフード(右奥)」


アクセサリーのフードを買うと、アダプターリングはセットで付いている。アダプターリングだけでも販売されている。アダプターリングがあれば、フードだけでなく、レンズ保護フィルターも付けられる。だし、純正品は値段が高い。FUJIの直販サイトで、フードのセットが、10,286円(税込)、アダプターリングが3,601円(税込)もする。私は行きつけのカメラ屋で無傷の中古品をGETした。半額以下だった^^;


外したレンズ外周のネジ切りに、アダプタ
ーリングを回し込んで付ける。
アダプターリングの外周にフードを回しこん
で装着する。
「アダプターリングだけを付けた状態」


「フードを付けて完成、なかなかカッコいい」


ご覧のとおり、純正のフードを付けると、一層カッコよくなる。だだし、ちょと出っ張る。そこで、他にないものかと探してみると、エツミのインナーフードが付けられることがわかった。これだと約3,000円くらいなので安くてすむ。買って装着して見たが、これもなかなかイケル。ソニーのレンズ用に作られたものなので、同じシルバーでも色が合わない。ちょと眼をつむる必要がある^^;


インナーフードは、フードと先端のキャップ
に分かれている。
インナーフードは、アダプターリングの内側
に回しこむ。キャップもねじ込み式だ。
「インナーフード(左前)とキャップ(右奥)」

「インナーフードを付けたところ、完成」


インナーフードの色には、黒もある。ネットで検索すると黒を付けている人もいた。なお、形を見てケラレを心配するかもしれないが、試してみたところ、全くケラレは出ない。効果も純正タイプと同じくらいだと思う。

次にボディケース。X100シリーズのボディケースは、クラシックなデザインのカメラなので、革製品の加工をしている様々なメーカーから発売されている。なかなかカッコイイものもある。ただし、値段が高く数万円はする。
そこで価格が比較的安い純正のものを買った。純正は、1万円程度で全体が覆える構造になっている。黒と茶があるが、茶の色味が好みでなかったので、黒をチョイス。売れ筋は茶らしく、黒はヨドバシにも置いていなかった。注文して取り寄せた。


ケースは下部と上部に別れている。 上部は後から被せるようになっている。
「下部ケースを付けた状態」

「上部ケースはマグネットで止まる」


装着して見ると、なかなか渋くて正解だと思っている。革の質や縫合など細かい部分を見ると、値段相応の感じで、高級感はイマイチ。付属のストラップもちょと硬い。まあ、使い込めば風格がでてよくなるだろうと期待している。

なお、このケースは、アダプターリングを装着して保護フィルターやフードを付けると、上部を覆う側が付けらない。一切のフードなしの状態でないと上部カバーは付けられないので注意が必要であ。私の場合は、面倒だが撮影地に着いてから必要に応じて、フードを付けるようにしている。
ボディ全体を覆えるケースは、鞄やザックの中でも、他のものによってキズが付くのを防げるのでなかなか良い。かなり無骨だが^^;

最後にホットシューカバーを紹介しよう。X100Tのホットシューは、むき出しのままである。LUMIXでは、始めからカバーが付いているが、FUJIでは付属していない。別売でホットシュに装着するサムレストが発売(約1万円)されているが、私は数百円のニコンのカバーを付けた^^;
たぶん他のメーカーのものでも取り付けられると思う。


「むき出しのホットシュー」

「ホットシューカバーを装着」


ホットシューカバーを要らないと言う人もいるだろう。実用上は無くても問題ないと思う。気にするか、しないか、また好みの問題だろう。

ネットで「X100 ドレスアップ」で検索すると、沢山の事例が出てくる。X100シリーズは、撮る楽しみの他に、飾る楽しみも備えたカメラと言えるだろう。私は、ドレスアップを趣味的にやるつもりはない。実用性の上であった方がいいものは取り入れたいと思っている。

純正品のアクセサリーとして、テレコンバージョンレンズも発売されている。他のブログを見ると、持っている人も多い。私はLUMIXで買ったことがあるものの、結局あまり出番がなかった記憶があるので、今のところ買う予定はない。35mm単焦点だけで行こうと思っている。

 「レビュー その1」   「レビュー その3」     「レビュー その4」

『夕方の東京駅(by X100T)』


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2015年1月31日土曜日

FUJIFILM X100T レビュー その1


本年1月9日、昨年11月の発売後から価格動向を調ていたFUJIFILM X100Tをついに買った。正月明けに、行きつけのカメラ店の値段が12万円代前半まで急に下がった。この時とばかり、あまり使っていないレンズ2本を下取りに出すと、レンズは予想より高い査定が付き、いい買い物が出来たのである。(現在、このカメラ店での価格は14万円代に戻っている)

買ってから試写を繰り返し、概ねの操作と発色の傾向などを掴みつつるので、レビューを書くことにした。

まず、結論から言うと、買ってよかったと言える。そして、予想を超える操作性のよさや機能の充実に大満足している。初めての富士フィルム機でだったので少し不安があった。元来、操作性の悪いイメージがあったが、見事に覆えされた。

『MY X100T 正面』

『MY X100T 上面』



では基本スペックを挙げ、優れた機能を何点か紹介しよう。

〇撮影素子:X-Trans CMOS II
〇撮影素子画素数:有効1,630万画素、23.6mm×15.6mm(APS-Cサイズ)
〇ローパスフィルター:なし
〇ISO感度:200~6400(1/3段ステップ)、拡張でISO100/12800/25600
〇レンズ:単焦点23mm(35mm換算約35mm)、F2.0
〇撮影可能範囲:約50cm~∞、マクロで約10cm~2.0m
〇露出補正:-3.0EV~+3.0EV、1/3EVステップ
〇メカニカルシャッターSS:4秒~1/4000秒(Pモード時)、絞り制限ありF2で1/1000秒まで
〇電子シャッター:1秒~1/32000秒(P / A / S / M 全モード)
〇連写:6コマ/秒
〇液晶モニター:3インチ、104万ドット
〇ファインダー:光学式/電子式
〇Wi-Fi:有
〇幅x高さx奥行き:126.5x74.4x52.4 mm
〇重量:本体:400g 総重量:440g(バッテリーとSDカード含む)


X100Tの機能では、ブラケティングが充実していることがまず挙げられる。一般には露出を変化させて撮るオートブラケットが知られているが、X100Tにはこのほか、フイルムシュミィレーション、ISO感度、ホワイトバランス、ダイナミックレンジを変化させて3枚同時に撮影できるのだ。

フイルムシュミィレーションとは、画像の基本スタイルを選択するもので、LUMIXのフォトスタイル、CANONのピクチャスタイルと同じ役割を果たす設定である。FUJIではフイルム時代の発色を追求して創られている。具体的には、PROVIA(プロビア)、VELVIA(ベルビア)、ASTIA(アスティア)などで、これにX100Tには新たにクラシッククロームが追加された。

私がよく使うのが、このフイルムシュミィレーションのブラケティングで、設定に困った時、よく使っている。JPEGで済ませるには、非常に便利で有難い機能である。使ってみるとRAW撮りの必要性を感じない。

次にシャッタースピードの最低速度を設定できること、ISO感度の基準と最高の設定ができる点を評価したい。シャッタースピードの最低は、1/4秒から1/125秒まで、ISO感度は200~6400まで設定できるようになっている。動体ブレを防ぎたい、高感度を避けたいなどの時には、有効な設定である。

もう一つは、マニュアル露出撮影(Mモード)の時、ISOオートの設定で露出補正ができることである。無茶なSSと絞りの設定では、作動しないが、適正なSSと絞りの設定であれば露出のコントロールができるのである。これは、動体を撮る際、動体ブレを抑えつつ、ボケも得たいような時、非常に有効である。使いこなせば、日常的に使えるモードになると思う。

この他、OVFとEVFの両方が使えるファインダー、クラシックなダイヤル操作などの特徴を備えており、撮ることにワクワクするカメラである。

まだ使い始めて、一ケ月にも満たないものの、素晴らしいデザインと機能に満足しているところだ。このレビューは3回程度を予定している。次回には、なぜX100Tを買ったのか、X100Tのアクセサリーなどについて書く予定。3回目が実写を多く交えたレビューをしたいと思う。

 「レビュー その2」  「レビュー その3」    「レビュー その4」

『井の頭通り』by:X100T(クラシッククローム)




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2014年12月6日土曜日

キヤノンEOS 7D Mark II に触った


EOS 7D Mark II が売れていると言う。一時期、EOS 7Dを使っていた(現在5DmⅢ)のでその進
化ぶりは気になるところだ。量販店で手に取ってみた。

7D Mark II は、当初11月初旬の発売予定だった。キヤノンは、これを繰り上げて10月30日に発
売した。このことは、一日も早く手にしたいとのユーザー心理に応えるもので、大歓迎された。
なにしろ7Dから後継機の7D Mark II 発売まで5年もかかっているので、ユーザーへの配慮を見
せたと言えるだろう。

またキヤノンは、7D Mark II の購入者にバッテリーグリップのプレゼントも行っており、これも大
歓迎されている。


【7D Mark II 正面】

【7D Mark II 背面】

 

では、7D Mark II の主要なスペックを書き出してみよう。

〇撮影素子:約2020万画素、APS-C(22.4mm×15mm)CMOSセンサー
〇撮影感度:ISO100~16000(拡張で25600)
〇シャッタースピード:1/8000~30 秒
〇メモリーカード:CF及びSDに対応
〇ファインダー視野率:約100%
〇ファインダー内水平表示:可能
〇AF測距点:65点(クロス測距点:最大65点)、レンズにより異なる
〇連写:高速連写10枚/秒、静音連写4枚/秒
〇ライブビュー撮影:可能(アスペクト比の変更可能)
〇液晶モニター:ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット
〇動画:FHD59.94p/MOV,MP4
〇ボディ:防塵・防滴
〇ボディ寸法他:148.6x112.4x78.2 mm 820g

7Dから何がアップしているのか、主なものを拾い出してみると、画素数、連写速度、撮影感度、
測拠点、液晶画素数、動画のフレームアップ等であろう。

それから、中央測拠点がF8対応になり、エクステンダー×1.4を使ってもF5.6のレンズでAFが使
えるようになった事が挙げられる。これは、7D利用者の大半を占める野鳥や野生動物撮り、ス
ポーツ撮りの面々には大変嬉しい進化である。

たとえば、野鳥撮りに人気のEF400mm F5.6L USMにエクステンダー×1.4を装着すると、35mm
換算で、400×1.6×1.4=896mm、つまり約900mmの超望遠でAFが使えることになったのである。
これなら現行7Dユーザーへ訴求力は充分と言えよう。

実機で10枚/秒の連写や操作性を確認してみたが、実に素晴らしい出来栄えである。これまで
のEOS伝統の操作性の良さもしっかり引継がれているし、安心して使うことができるだろう。野
鳥やスポーツ撮りをしている方には、是非お勧めしたい機種である。

さて、7D Mark II を手に取りながら、ちょと頭に浮かんだことを最後に書いておきたい。それは、
実機に触りながら、この進化に5年も必要だったのだろうか?である。おそらくキヤノンの技術
力なら2~3年で充分クリアできたのではないだろうかと思うのである。

そして、7Dの後継機開発を棚に上げておいて、持てる技術者を使いながら何か別の技術開発
をやっていたのではないかと思ったのである。キヤノンのような大企業になれば常に様々な
技術開発や研究をしていることはあたり前なのだが、あえて7D後継機用の要員を裂いて、他
の技術開発をやっていたのではないかと思ったのである。

それは何か?私はそれをミラーレス機の開発だと推測する。キヤノンは、一眼ミラーレスの市
場に一番遅く参加した。現在市場に投入しているのは、ファインダーの無いMシリーズだけな
のだ。いよいよキヤノンが、EVFを装着した本格的なミラーレス一眼を市場に投入するのでは
ないだろうか?7D Mark II を手に取りながら、全く個人的な妄想ではあるが、そんな風な考え
が頭に浮かんだのであった。

『昭和記念公園イチョウ並木(by5Dm3)』


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2014年11月27日木曜日

FUJIFILM X100Tに触った


11月20日、富士フイルムのX100Tが発売された。X100Tは、X100シリーズの3代目にあたる。初代のX100は、2011年3月5日に発売され、2013年2月23日には、2代目のX100Sが発売されている。代々のデザインはほとんど変わらず、かつてのレンジファインダー機を彷彿とさせるクラシックな風貌をしている。もちろん、機能、操作性は順調に代を重ね、進化が図られている。

【X100T 正面】
【X100T 背面】

X100Tは、現在のカメラの分類上では、コンデジ(コンパクトカメラ)になる。しかし、レンズ交換ができないのでコンデジになるものの撮影素子は、APS-Cサイズを積んでおり、通常のコンデジとは画質が大きく異なるのだ。

基本スペックを書き出すと以下のとおり。

〇撮影素子:X-Trans CMOS II
〇撮影素子画素数:有効1,630万画素、23.6mm×15.6mm(APS-Cサイズ)
〇ローパスフィルター:なし
〇ISO感度:200~6400(1/3段ステップ)、拡張でISO100/12800/25600
〇レンズ:単焦点23mm(35mm換算約35mm)、F2.0
〇撮影可能範囲:約50cm~∞、マクロで約10cm~2.0m
〇露出補正:-3.0EV~+3.0EV、1/3EVステップ
〇メカニカルシャッターSS:4秒~1/4000秒(Pモード時)、絞り制限ありF2で1/1000秒まで
〇電子シャッター:1秒~1/32000秒(P / A / S / M 全モード)
〇連写:6コマ/秒
〇液晶モニター:3インチ、104万ドット
〇ファインダー:光学式/電子式
〇Wi-Fi:有
〇幅x高さx奥行き:126.5x74.4x52.4 mm
〇重量:本体:400g 総重量:440g(バッテリーとSDカード含む)

X100Tは、四角形をしているので、一見するとボディが大きく見える。特にシルバーモデルは、膨張して大きく見える。実は、代々の機種を見る度に、大き過ぎると思ってきた。ところが、今回じっくり手に取り、ファインダーに眼を近づけ、撮影スタイルで構えると、あまり大きく感じなくなったのである。ちょと拍子抜けするほどであった。

そこで、愛用のLUMIX GX7と大きさを比較してみた。GX7は、122.6x70.7x54.6 mmであり、X100Tはこれより数ミリだけ幅と高さが大きいだけなのである。これには驚いてしまった。大きいと思ってきたことが完全に崩れ、良い大きさに思えてきたのだ。

【X100T 上面】

X100Tになって、かなりの所が改良され進化している。特にファインダーは、アドバンスト・ハイブリッドビューファインダーと呼ばれ、光学ファインダーとEVFの切り替えができるのはもちろん、光学ファインダーの時、右下にピント位置がEVFで表示できるのだ。マニュアル時には、その部分を拡大表示させ、ピントを合わせやすくしているのである。なかなか面白いアイデアである。いわば、光学と電子の融合である。

いろいろ試した中で、使えると思ったのは、マニュアル露出撮影(Mモード)の時、ISOオートの設定で露出補正がダイヤルでできることである。これは、愛用している5DmⅢでもGH4でも出来ない。これができればいいのにと思っていた機能なので驚いてしまった。これは、最先端の操作性であり、かなり難しいプログラムの上に成り立っているだろうと推測される。

この露出補正は、量販店の展示機で操作して試しただけなので、どれ程実用性が高いか未知数である。しかし、絞りとSSを決め、更に露出補正が可能なら、使い方次第で、万能なモードになると思う。ひょとすると他社カメラにも広まる可能性がある。

X100Tは、クラシックなデザインと操作性、そして単焦点レンズであることから、鈍足で不器用そうなイメージがつきまとう。ところが、富士フイルムの最先端のテクノロジーが詰まっているのだ。手に取って触りながら、機能の素晴らしさにつくづくそう実感した。

今年のフォトキナ前後に、各社から沢山のカメラが発売された。このブログで取り上げたLUMIXLX100は、案の定人気機種になっている。またファインダーを搭載したGM5も徐々にGM1と代交代しつつ人気がでることだろう。

私もかなり気になっている2機種であるが、今私の心の中には、このX100Tが住もうとしている。X100Tはかなり趣味性が強い、いわばオタクカメラである。それでも、X100Tにカッコいい革のボディケースとストラップを付け、肩に掛けながら、銀座や新宿あたりの街撮りをする妄想が浮かぶのである。果たして妄想で終わるのかどうか^^;


『ある日の多摩川べり(by:GX7)』


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2014年10月23日木曜日

パナソニック LUMIX DMC-GM5に触った


パナソニックセンター東京には、LX100と共にGM5も展示されていた。現在、GM1を使ってい
るので、ファインダー付きのGM5は大いに気になる。ファインダーの見え方はどうか?質感
はどうか?などをチェックしてみた。

【DMC-GM5の正面】

 

【DMC-GM1の正面】

 


チェックポイントは以下のとおりである。

〇デザイン
〇ファインダー
〇操作性
〇質感

【デザイン】
GM1にファインダー付きのモデルが造られるとの噂が流れた時、デザインをどうするのか?
と興味深く注視していた。きっとソニーのDSC-RX100M3のようにポップアップ式のファイン
ダーだろうと確信していた。ところが、ボディに付けた従来タイプのファインダーだったので
驚いた。

デザインを見ると、GM1のクラシックな形を更に発展させ、よりライカ風にカッコよくなって
いた。ファインダーによってボディ寸法は、ほとんど大きくなっていない。横幅はGM1と同
じで、高さが4.6mmだけ高くなったに過ぎないのだ。ファインダーをポップアップ式にしない
でよかったと思う。実に素晴らしいデザインだと関心した。

【ファインダー】
ネットで事前に得た情報では、ファインダーは小さいものの、何とか実用になっていると言
われていた。実際に自分の眼で覗いてみて、かなりしっかり見えるので、実用性が充分に
あることを確信した。

手元にあるカタログでスペックを見ると、4:3/0.195型/約116万ドット/倍率0.46倍(35mm判
換算)である。ソニーDSC-RX100M3のファインダーが、0.39型/144万ドット/倍率0.59倍
(35mm判換算)なので、それよりも若干劣るものの、しっかり視認できるし、実用性は高い。
1日中、ファインダーだけで撮影しても疲れる事はないだろう。

【DMC-GM5の背面】
 
【DMC-GM1の背面】
 

【操作性】
GM1は小さなボディであることから、操作性が犠牲になっている面があった。慣れてしまえ
ば、ほとんど問題ないのだが、慣れない内はかなり苦言を言う人が多かった。GM5はこの事
をしっかり踏まえて改善されていた。

特にサムグリップ、後ダイヤルが付けられたことで操作性が格段によくなった。サムグリップ
によって親指が置きやすくなり、後ダイヤルで絞りやシャッタースピードを変更できる。

また、GM1で不評だったコントロールダイヤルが廃止され、カーソルボタンになり、誤操作
が無くなった。ISOボタンも付いているので、GM1のようにモニター内で変更する必要がなく
なっているのだ。

背面のボタン類は、高さが4.6mm高くなった事を生かして機能的に配置されている。ボタン
配置を覚えれば、ファインダーを覗きながら、自在にコントロールできるだろう。

【質感】
GM5には、3色のカラーバージョンがある。3色それぞれ、正面側に貼ってある革張りの質感
が異なるものの、GM1の質感の高さを引継いでいる。特にレッドとグリーンは、背面も革張
りと同色で塗装してあり、高級な設えを感じた。

ところがブラックは、革張りのテクスチャーが地味に見える。また、背面の塗装も一般的な
黒に見える。このため、見え方がちょと地味に感じた。ただし、このブラックが一番ライカ風
に見えるので、年配者には人気を得そうだ。3色がそれぞれに特徴を持っている。欲しいと
思っている人は、選択に迷うことだろう。


【DMC-GM5の上面】
 

【DMC-GM1の上面】
 

発売は、LX100と同じ11月13日。私的に一番気になっている機種は、LX100なのだが、GM5を
見ると、その出来栄えのよさに気持ちが魅かれる。GM1とLF1を下取りに出せば、買いやすい
のではないかとか、いろいろなプランが頭の中を過る。

また、LX100のライカモデルD-LUX Typ 109も気になっている。高額ではあるが、一流のソフ
ト「Adobe® Photoshop® Lightroom®」が添付されていたり、3年保障なことなどが頭の中で囁く。

まあ、しばらくは静観をしよう。現在、撮りたいモノを撮る機材はほぼ揃っている。写真は、
機材ではなく腕だと、自分にいい聞かせつつ…^^;


『ホーム(GM1の作例)』


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