2017年2月25日土曜日

DC GH5に触って


2月1日、有明のパナソニックセンター東京でGH5の実機に触ってきた。また、23日午後には、横浜で開催されているCP+2017へ行って情報収集をしてきた。ここにまとめて書いておきたい。(画像は、クリックで800ピクセルに拡大)

『GH5 マグネシウムボディ』


『放熱ユニット(アルミ)』



GH5(138.5×98.1×87.4mm/本体約645g)は、GH4(132.9x93.4x83.9mm/本体約480g)と比べると、少し大きく重くなった。だた手に取ると、その差異はあまり感じない。グリップが太くなっているので、より持ちやすくなったためだと思う。手の大きい人には、扱いやすくなったと思う。4K60Pで無制限に撮り続けることができるカメラを、この大きさに収めたことは、驚異といえよう。

『分解モデル(前)』


『分解モデル (後)』



CP+2017の会場では、AFの進化を大きくPRしていた。模型の電車を走らせながら、それをGH5の追尾AFが追い続ける仕掛けが設置されていた。追尾AFは、GH4で試したことはあったが、野鳥の飛翔シーンには馴染まなかった。このデモを見てGH5なら、飛翔シーンにも使えるのではないかと思った。

『手ブレ補正ユニット』


『新ヴィーナスエンジン』



飛翔している野鳥を、追尾AFで捕捉できれば、6Kフォトや連写でも使えるだろうと思う。一瞬を捉える強力な武器になり得る。動画撮影でも、動く人や車などの動体を追尾するのに使えるだろうと思う。

GH5の進化で一番気になるのは、高感度画質だ。動画の高感度は、You Tubeに作例が出ていて、かなり評価されている。静止画も明るい所で撮影した、サンプルなら見られるようになっているが、暗部のサンプルがないので、残念である。

『GF9を手にしたモデルさん』


『GH5を手にしたモデルさん』



CP+2017の会場では、深澤 武プロがセミナーの中で、屋久島でISO 6400で撮った鹿の写真をモニターに映していた。完全な暗部の写真ではなかったものの、綺麗だと評価していたので、期待が大いに膨らんだ。

これまでのマイクロ4/3の高感度は、ISO 6400で暗部の潰れが大きかったが、先行しているOM-D E-M1 Mark IIが改善しているので、GH5も同程度の耐性はあるだろうと推測できる。

海外サイトでは、すでにレビューがでていたりする。こういうレビューは鵜吞みにできない。過去、いろいろな海外のテストをみたが、結構いい加減なものが多いのだ。現段階でテストと言っても、まだ試作機のはずなので、あまり信用できない。

それと、日本でも海外でも言えることだが、どうしても元々のカメラメーカーの機種を高く評価する傾向にある。その点、ちょとLUMIXは不利だ。Panasonicは、いいカメラを作っているのに、家電メーカーなので低く評価されがちなのである。評価サイトは、製品を色眼鏡で見ることは止めてほしい。正当な客観的な評価をして欲しいものだ。

3月末には、実機を手にできる。自分の手で撮影して、ここにレビューしたい。

『CP+会場裏の公園』(使用カメラ:LX9)




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2017年1月29日日曜日

LUMIX DMC LX9 レビュー Ⅱ


LX9のレビューを連続して書く予定が、LUMIXやFUJIFILMの新製品が一気に発表されたので、いろいろチェックしているうちに、遅くなってしまった。

LX9を購入してから、一月以上経過する。この間、撮影に出かける時には、必ずケースのカナビラでズボンに付け持ち出している。機能を確認するために撮った作例をアップしてレビューとしたい。(アップ写真は、クリックで800ピクセルまで拡大できる。)


始めにLX9にTX1用の張り革をした写真と、ケースをアップしておこう。張り革は、滑り止めとボディ保護の目的でやってみたものの、素の方がシンプルかもしれない。

『張り革したボディ』

『ケース』


TX1用のものを少し加工して張ったが、細部が異なるので合わない箇所がある。張るなら、専用のものが発売されるまで待った方がいいだろう。ケースは、当初LF1で使っていたものに入れていたが、窮屈だったのでハクバ製のものを購入した。カナビラが付いているので、ズボンのベルトループにかけて使っている。


LX9で気になるのは、やはりF1.4はどれだけボケるのかと言うことだろう。広角24mmでF1.4でマクロ撮影の例をアップしてみた。

『南天の実と雫(24mmF1.4)』


『ベンチの水滴 (24mmF1.4)』



南天の実の方は、最大(3㎝)まで寄っていない。ベンチの方は、ほぼ最大(3㎝)まで寄っている。一眼のマクロレンズには、適わないものの、手早くマクロ撮影できるので重宝する。


LX9のセンサは、1インチ。面積は、4/3センサの半分である。しかし、なかなか侮れない実力を持っている。私個人の感覚では、高感度は4/3より半段~1段程度劣るくらいだろうと思う。アップ写真は、800ピクセルなのでノイズやディティールの確認が難しいと思う。それだけよく写るのだと理解して欲しい。元画像で見ると、ある程度の低照度でもISO3200は使えると思う。

『ISO1600』


『ISO3200』


『ISO6400』


『ISO12800』



ノイズはISO6400でもかなり少ない。しかし、等倍比較すると、やはりディティールが損なわれている。作品撮りならISO3200までに抑えた方がいいだろう。


4Kフォト機能を使ったフォーカスセレクトとフォーカス合成は、なかなか面白い。少し説明しておくと、フォーカスセレクトは、4Kフォトの連写で画面内全体を順次撮影し、気に入ったAFポイントを選択するもの。フォーカス合成は、フォーカスセレクトで撮ったデータを元に、カメラ内で画面全体にピントが合っている画像を生成する機能である。本当は、三脚に固定して撮るべきだろうが、作例は手持ちで撮ったもの。手持ちでも結構使える。

『フォーカスセレクト(AFは前)』


『フォーカス合成』


『フォーカスセレクト(AFは前)』


『フォーカス合成』

4Kフォト機能は、Panasonicのお家芸であり、新機種には順次搭載されている。4Kフォトについて、一部に動画からの切り出しだとして嫌う人もいるが、もはや避けられない時代であることを認識すべきだ。カメラはデジタルになって、静止画と動画の境が無くなる道を進んできたのであり、この事実を受け止めるべきなのだ。

動画が高画素化すれば、当然そこから静止画が得られる。逆に、静止画を高速連写すれば動画になるのだ。なんら可笑しくない。4Kフォトは、動画の機能を使った高速連写なのである。


LX9のレンズは、光学24mm~72mmだが、iAズームを使うと倍の144mmまで伸ばせる。ピクセル等倍では厳しいものの、通常の利用なら何ら問題ない画質である。

『iAズーム(144mm)』


『iAズーム(144mm)』



なお、この他にEXズームやデジタルズーム(4倍)も備えている。EXズームは、画素数は減るものの、画質が劣化しないズーム画像が得られる。約500万画素で、6倍(144mm)の画像になる。これも実用性が高い機能である。


LX9は、マクロから風景撮りまで幅広く使えるカメラである。中でも、目の前の一瞬を撮るスナップに最適だ。ポケットに入れて持ち歩き、撮りたいとき、さーっと出してシャッターを押しても、周囲の雰囲気を壊さない。スマホ以上に軽快である。

適度な大きさ、重さ、高級感、明るいレンズ、LUMIX一眼と同じ操作性が、使うたびに持つ喜びを、味合わせてくれる。素晴らしいカメラである。

最後に、通常の作例を挙げてレビューを終わりたい。

『夜の横断歩道』

『暮れゆく頃』


『丘の習わし』


『交差点の日常』




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2017年1月9日月曜日

LUMIXの新たな挑戦!


  • DC GH5発表
Panasonicは、1月4日にアメリカで予定どおりLUMIX DC GH5を初めとする新製品を一気に発表した。この発表の中で、世界的に最も注目されているのは、フォトキナ2016で開発発表していたGH5である。現行機GH4からの進化ぶりは、すでにフォトキナ2016で発表されていたとおりで、動画4K/60Pや6Kフォト機能が搭載されている。

『GH5 正面』


『GH5 背面』



特に、GH5はプロ使用を前提としており、動画の仕様は、他社一眼動画を寄せ付けないものになっている。これまで静止画中心にGH4を使ってきた者としては、静止画の進化が気になるものの、動画ばかりが注目されるので、動画を真面目に勉強すべきかと思ってしまう。静止画は話題にもなっていないが、動画がよければ静止画の画質だって悪くないだろうと思う。

GH5の主な仕様を書き出すと以下のとおりだ。

■DC GH5
・センサー:GH5専用に開発、有効画素数2030万画素、大きさ17.3 x 13.0 mm
・フィルター:ローパスフィルターレス
・動画:4K/30p(4:2:2/10bit記録)、4K/60p(4:2:0/8bit記録)
・6Kフォト:約1800万画素秒間30コマの静止画
・連写:高速12枚/秒(AFS)、9枚/秒(AFF/AFC)
・EVF:368万ドット有機EL(0.76倍)
・手ぶれ補正:カメラ内蔵、5軸手ブレ補正システムDual I.S.2
・AF:DFD技術の進化で、さらに高性能になった空間認識AF
・海外発売予定日:2017年3月末
・海外価格:ボディのみ1999ドル
・ボディ寸法/重量:138.5×98.1×87.4mm/約 725g(電池等含む)

残念ながら、GH4と比べると、大きさも重量も増している。また、内臓フラッシュも搭載されていない。これは、4K動画(フル画素撮影)と6Kフォト(ドットbyドット)の排熱処理のためだと言う。静止画の撮影と異なり、動画では、センサーとエンジンが連続で動き続ける。よって、静止画では想像もできない熱が発生するのだ。ある意味、この大きさでよく抑えたものだと思う。これまで、この排熱を最も上手く処理してきたPnasonicだからこそ、完成したカメラと言えよう。

  • DC GF9
この日、発表されたカメラは、GH5だけではなく、FZ80/FZ82(海外名)、GF9(日本名)も発表された。GH5の日本での発売は未定(たぶん3月下旬)だが、GF9は、日本でも今月19日から、販売するという。ただし、本体だけの販売はなく、ダブルレンズキットだけである。このGF9はなかなかカッコいい。写真を見た瞬間、一目惚れしてしまった。だが、先月LX9を買ったばかりなので、買うことはできない(買えない)。

『GF9 正面』


『GF9 背面』


GF9は、トップにかなり大きな段差を設けたデザインになっている。これがなかなかカッコよく見えるのだ。大きさの割には、段差が大きいものの、上手く収まっていると思う。

では、GF9の主な仕様を書き出してみよう。

■DC GF9
・センサー:16M Live MOSセンサー
・フィルター:ローパスフィルターレス
・動画:4K/30p
・4Kフォト:約800万画素秒間30コマの静止画、4Kセルフィ
・連写:高速10枚/秒(AFS)、6枚/秒(AFF/AFC)
・手ぶれ補正:ボディ内はなし、レンズ補正のみ
・メモリーカード:microSDHC
・AF:空間認識AF
・付属レンズ:G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6とG 25mm/F1.7の2本
・発売予定日:2017年1月19日
・価格:87,360円(レンズセット、1/9価格COM)
・ボディ寸法/重量:106.5x64.6x33.3 mm/約269g(電池等含む)

GF9は、ボディ単体の販売がない。サブ的に欲しい人は、セットで買って、もし付属レンズが所有レンズとダブルなら、売却する方が賢明だろう。先々には、何とかボディ単体での販売もお願いしたいところだ。

  • LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0
この他、GH5とセット販売が予想されるLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 も発表された。

『側 面』

『斜め正面』



概要は次のとおりだ。

■LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0
・絞り開放値:F2.8~F4.0のライカズームレンズの新シリーズ
・レンズ構成:4枚の非球面レンズと2枚のEDレンズを含む、12群14枚のレンズで構成
・海外発売予定日:2017年3月下旬
・海外価格:999ドル

これまで、Pnasonicが発売する4/3用のLEICAレンズは、すべて単焦点レンズだった。今回発売されるこのLEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0が、4/3用初のLEICAズームレンズとなる。今後もこの流れは、加速していくだろう。

  • その他の更新レンズ
レンズは、更に下記の4本がリニューアルすると発表されている。Dual I.S.2と高速駆動へ対応するためのリニューアルである。いずれも3月末までには、発売されそうだ。
〇LUMIX G X VARIO 12-35mm F2.8 II ASPH. POWER O.I.S.
〇LUMIX G X VARIO 35-100mm F2.8 II POWER O.I.S.
〇 LUMIX G VARIO 45-200mm F4.0-5.6 II POWER O.I.S.
〇LUMIX G VARIO 100-300mm F4.0-5.6 II POWER O.I.S.

  • 加速するLUMIX
さて、最後にPnasonicがLUMIXで今後取り組もうとしていることについて、記事があったので、紹介しておきたい。それは、1月5日にAV Watchの「大河原克行のデジタル家電 -最前線-」のインタビューが行われ、AVCネットワーク社イメージングネットワーク事業部・山根事業部長が答えた内容にあった。

記事URL
http://av.watch.impress.co.jp/docs/series/ce/1037593.html

簡単に要約すると
〇パナソニックのデジタルカメラ事業は、2017年4月の組織再編にあわせて、AVCネットワーク社からアプライアンス社に移管。新たな体制でLUMIX事業を加速させる。
〇GH5は、LUMIXが初めてプロフェッショナルをターゲットに開発した商品。今後プロカメラマンに対するサポート体制を構築していく。

と言うようなことが述べられている。これまでもLUMIXは、ミラーレス機を開発したり、4Kフォトを始めたりとデジカメ史に残る仕事をしてきた。これからは、GH5を筆頭に、いよいよプロの要求に応え、プロの仕事に応えるサポートまでもやって行くという宣言なのである。2017年は、LUMIXが新しい挑戦をする元年になりそうだ。

我々アマにとっても、こうしたLUMIXの挑戦は、良い製品、良いサービスとして、還元されるものと期待したい。



2016年12月29日木曜日

LUMIX DMC LX9 レビュー Ⅰ


急に欲しいモードにスイッチが入って、先週 LUMIX DMC LX9を買った。発売から時間が経っていないので、まだ価格は高い。そこで、やむを得ずGM1、LF1、使用頻度の低いレンズ3本を下取りに出した。それでも追いつきはしないが、気分的には楽だ ^^

『前面上方』

『正面下方』



LUMIXの中でLXシリーズは、明るいレンズを搭載したモデルとして、人気を博してきた。これまで、欲しいと思ったことはなかったが、GM1の後継機が出そうにないこともあって、私の目が急にLX9に向いてしまったのである。量販店で実機を手にとってみて、すっかり欲しいモードがONになってしまった。ONになるとOFFにすることは不可能に近い。一気に買うことに向け、走ってしまった。

前置きはこれくらいにして、まず、気に入っている点を挙げ、コメントを書いてみたい。

〇デザインが好み
ソリッドなシンプルなデザインがいい。春に発売されたTX1に似ている。少し滑りやすいので、TX1用の張り革を張った。LX9用が出れば、張り替えたい。

〇操作性やメニューがLUMIX一眼とほぼ同じ
これは、かなり重視しているポイントだ。LUMIX一眼とメニューがほぼ同じなので違和感なく使える。サブとして使う事が多いので有難い。ただし、異なる部分もあって、下記の要望の中に書いてみた。

〇センサーが1インチ
今や高級コンデジは、1インチが主流である。高感度もかなり良くて、4/3センサーより半段劣るくらいである。作品撮りにも使える。センサー製造メーカーは、ソニーだろうが気にしない。

〇レンズが明るい(F1.4~2.8)
このカメラの最大の売りがこのレンズである。F1.4は、広角端の24mmだけで、ズームすると32mmくらいからF2.8になる。それでもこのレンズなら、夜景を手持ちで撮っても困ることはないだろう。また、マクロも強い、AFマクロにすると、広角端24mmF1.4で最大3センチまで近づける。

〇金属ボディ
手にすると、金属ボディであることが伝わってくる。アルミをフロントとトップに使っているので、剛性感がある。やはりプラスチックにはない強さを感じる。

〇ほぼ最新機能が搭載されている
4Kフォトを使ったフォーカスセレクト、フォーカス合成などの最新機能が備わっている。ほぼと書いたのは、今LUMIXが宣伝している「L.モノクローム」がないからだ。なぜ、搭載されていないのかは不明。新機種なので、最新のものを搭載して欲しいものだ。

『上面の配置』


『背面の配置』




撮影枚数は、まだ数百枚だが、ちょと残念な点もある。下記に挙げておきたい。

◇バッテリーチャージャーが梱包されていない
電池の充電は、付属しているACアダプターかUSB接続ケーブルで行うようになっている。電池の持ちは決して長くないので、ヘビーユーザーの私には予備電池は欠かせない。実際には、愛用しているGX8のバッテリーチャージャーを上手く使って、充電している(厚紙で電池の隙間を埋めて)のだが、やはり、バッテリーチャージャーは付属して欲しい。

◇SDカードの入れ方が一眼と異なる
どういう訳か電池と同じ扉から入れるLUMIXのコンデジと一眼は、SDカードを入れる方向が異なる。一眼はSDカードの電極が電池と逆方法、コンデジは電池側が電極になっている。これは、手元にはもうないが、LF1もそうだった。うっかりすると、逆方向で押し込んでしまいそうだ。同じ方向に統一して欲しい。

◇最新機種なのに「L.モノクローム」がない
一眼の新しいGX7MK2やG8には、フォトスタイルに「L.モノクローム」がある。LUMIXでもHP等で力を入れて宣伝をしている。ところが、最新機種なのにLX9には、搭載されていない。コンデジと一眼を区別したのか?どうか?よく判らない。広く広めたいのであれば、コンデジでも載せるべきだろう。第一、LX9の価格は一眼とあまり変わらないのだ。バージョンアップで搭載して欲しいものだ。

以上、現段階で気付いたことを、レビューとして箇条書きでまとめてみた。実写については、取り合えず下記に1枚だけあげてみた。次回は、実写を多く上げレビューしたい。

『小雨の町』by:LX9



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2016年11月27日日曜日

オリンパス「OM-D E-M1 Mark Ⅱ」を年内に発売


オリンパスは11月2日、9月のフォトキナで開発発表していた「OM-D E-M1 Mark Ⅱ」を、年内に発売すると発表した。言うまでもなくE-M1 Mark Ⅱは、2013年10月に発売されたOM-D E-M1の後継機種であり、オリンパスのフラッグシップ機にあたる。

『OM-D E-M1 Mark Ⅱ正面』

『OM-D E-M1 Mark Ⅱ背面』




この発表を受けて、価格COMにもページが設けられボディ単体は、早くも売れ筋ランクがデジタル一眼で23位、ミラーレスで9位になっている。価格は、ボディだけで20万円を越えているのに、まずまずの人気ぶりだ。

それでは、発表されたスペックを挙げてみたい。

〇画素数:2037万画素(有効画素)
〇センサー:4/3型LiveMOS / ローパスフィルターレス
〇撮影感度:通常:ISO64~6400 拡張:ISO25600
〇手ブレ補正:ボディー内手ぶれ補正(撮像センサーシフト式5軸手ぶれ補正)/ 5軸シンクロ手ぶれ補正
〇シャッタースピード:電子制御フォーカルプレーンシャッター1/8000~60秒
                      電子先幕シャッター1/320~60秒
                      電子シャッター1/32000~60秒
〇ファインダー:アイレベル式液晶ビューファインダー、約236万ドット
〇ファインダー視野率:約100% / 約1.30倍~約1.48倍
〇連写:「H」約15コマ/秒(10~15コマ/秒に設定可、「L」:約10コマ/秒(1~10コマ/秒に設定可)
 ※プロキャプチャー連写L:約18コマ/秒(10、15、18コマ/秒に設定可)
〇ハイゾレショット:50M画素相当、25M画素相当(撮像センサーをずらしながら8回撮影して自動合成)
〇液晶モニター:3:2 / 3.0型 / 約104万ドット、2軸可動式モニター / 静電容量方式タッチパネル / 約100%
〇動画:MOV(MPEG-4AVC/H.264 )、AVI(Motion JPEG)
 ※4K:4096 x 2160(C4K)/ 24p / IPB(約237Mbps)、3840 x 2160(4K)/ 30p、25p、24p / IPB(約102Mbps)
〇ボディ寸法:134.1mm(W)×90.9mm(H)×68.9mm(D)
〇ボディ構造:防塵防滴 / マグネシウムダイキャスト使用
〇総重量:498g(本体のみ)

書き出したスペックは、要点だけである。連写や動画などについては、細かい規定があるので、気になる方は、メーカーのHPで確認して欲しい。

ボディデザインを見ると、E-M1のクラシックでソリッドなデザインは、少し緩くなっている。特に正面から見ると、左側の肩が丸くなった印象である。また、横幅と高さが大きくなって、小さかったE-M1のグリップが改善されているようだ。それでも、手の大きな外国人がグリップしている写真を見ると、若干窮屈に見える。発売されたら、じっくり手にとって確認してみたい。

『斜め正面』




OM-D E-M1 Mark ⅡのHPを見ると、連写性能を強くアッピールしている。電子シャッターを使った場合、AF追随で約18コマ/秒だと言う。もちろんRAW記録も可能。これは、キヤノンやニコンのフラッグシップの一眼レフ機(最速で14コマ/秒)を超えるスピードだ。

単純に連写枚数が多いことで、優位性を語るわけにはいかないものの、連写に弱いと言われていたミラーレスが連写を武器にしてきたと言えるだろう。

一眼カメラの将来を考えると、一眼レフ機は、機械式シャッターを使うので、高速連写には、自ずと限界があると思う。高速読み出しができるセンサーと高いフレームレートのEVFが開発されるなら、これからは、ミラーレス機が連写のイニシアティアブを握るとも言えそうだ。

E-M1のセンサーは、分解した結果、Pnasonic製だった。Mark Ⅱのセンサーは、ソニー製だと言われているが、設計はオリンパスの医療用センサーの開発チームだという噂である。さて、実際の写りはどうなのだろうか?海外サンプルは、信用できないので、発売後の画像を見てみたい。

私的に気になるのは、LUMIX GH5の開発に、このE-M1 Mark Ⅱのスペックがどう影響を与えているかである。当然、得意な4Kや6Kフォトはあるとしても、連写速度、ハイゾレショットなどに対抗できるようになっているのかどうかである。LUMIXもボディ内手ブレ補正を採用したので、高画素のハイゾレショットも理論的には可能なはずである。ぜひ、GH5では実装して欲しいものだ。


『秋の雑木林』by:GX8





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2016年11月6日日曜日

LUMIX DMC G8に触った


LUMIX DMC G7の後継機であるDMC GX8は、10月21日に発売されている。価格COMの掲示板を見ると、早々と購入した方のレビューが載っており、なかなか好評である。私も量販店で手に取ってみたので、スペック等を挙げて、簡単な感想を書いてみたい。

『DMC G8 正面』

『DMC G8 背面』




LUMIXのG8は、前機種G7のデザインを引き継ぎながら、ボディの一部にマグネシューム合金を使うと共に、防塵防滴になった。内容も、Pnasonicが今現在持っている技術を、すべてつぎ込んだものになっている。

また、縦位置グリップも用意されており、ヘビーユーザーへの対応もぬかりない。これまでGシリーズは、入門機的なイメージであったが、中級機あるいはその上の機種を思わせるものになっている。実際、量販店で触った感触もよかった。では、スペックを取り上げて見よう。

〇画素数:1600万画素(有効画素)
〇センサー:4/3型LiveMOS / ローパスフィルターレス
〇撮影感度:通常:ISO200~25600 拡張:ISO100
〇手ブレ補正:センサーシフト方式(ボディ内補正とレンズの補正を連動。呼称:「Dual I.S.2」)
〇シャッタースピード:1/16000~60秒(機械式:1/4000)B(バルブ)最大約120秒
〇ファインダー:アスペクト比 4:3 / 約236万ドット 有機EL(OLED)
〇ファインダー視野率:約100% / 約1.48倍(35mm判換算:約0.74倍
〇シャッター:フォーカルプレーンシャッター(電子シャッターあり)
〇連写:約9コマ/秒(AFS時) / 約6コマ/秒(AFC時) ライブビューでは約6コマ/秒
〇4Kフォト:4K連写、4K連写(S/S)、4Kプリ連写: 30コマ/秒  4Kフォト一括保存機能あり
〇液晶モニター:3:2 / 3.0型 / 約104万ドット、フリーアングルモニター / 静電容量方式タッチパネル / 約100%
〇動画:AVCHD / AVCHD Progressive/MP4 / 4Kライブクロップ / スナップムービー / インターバル撮影 / コマ撮りアニメ
〇ボディ寸法:約128.4×89.0×74.3mm
〇ボディ構造:マグネシウム合金使用 / 防塵防滴
〇総重量:453g(本体のみ)

スペックには書かなかったが、Panasonicでは低衝撃、静音化された機械式シャッターを開発している。GX7MK2から採用されていて、シャッターによるブレの低減に効果を上げている。

内容を知らない人は、シャッター音が悪いと思うかも知れないが、これはブレ低減のシャッターによるためだ。実際触った印象は、極めて衝撃も少なく、いいものだった。名称は、電磁駆動方式メカニカルシャッターと言うもので、G7に比べ1/10の衝撃だという。また、電子先幕駆動も選択できるようだ。

手ブレ補正は、GX7MK2と同じく「Dual I.S.2」を搭載。ボディ内補正とレンズ補正が連動して、中望遠~望遠域まで5段分の補正効果があり、動画から静止画まで有効な手ブレ補正だという。愛用しているGX8の「Dual I.S」から大幅に進化しており、ちょっと羨ましい。

センサーは、画素数が同じなので、前機種やGX7MK2と同じものだろう。ただし、GX7MK2と同じくローパスフィルターレスだ。フィルターレスは、全メーカーが取組んでいるので、今後発売される機種もレス化されると思われる。

『DMC G8 斜め正面』




この他、4Kフォト機能を使ったフォーカスセレクトやフォーカス合成、設定値の異なる画像を同時に記録するブラケット機能が充実している。ブラケットには、露出ブラケット、フォーカスブラケット、絞りブラケット、ホワイトバランスブラケットがあってなかなか面白そうだ。

量販店で手に取った時間は、短時間なので詳細な所は確かめていない。それでも、前機種のG7から大幅に進化していることを確認できた。個人的には、開発発表されたDMC GH5の発売を待っているので、G8を買う予定ではないが、多くの人に勧めたい機種である。

Panasonicは、ミラーレス一眼の先陣を切り、そして、4K、4Kフォトでも先頭を走っていると思う。特に4K関連では、まだ他社は、発熱の問題を克服しきれないでいるように見える。今後とも、技術開発や新製品の発表を大いに期待して、注視していきたい。


『奥多摩湖と山並』 by:GX8




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2016年10月31日月曜日

フォトキナ2016で続々と新製品が発表 Ⅲ


3回目の最後をアップ。予定では、ソニーとペンタックスであったが、ペンタックスはあまり取り出して述べる事柄がないので、ソニーのみとした。他に、シグマやタムロン等もあったものの、時間の都合で省略した。


〇ソニー

ソニーは、一眼で2つのマウントを展開している。いわゆる、コニカミノルタの一眼レフから引き継いだAマウントと、ソニーが独自に開発したミラーレス専用のEマウントだ。ここのところEマウントに注力していたので、Aマウントのユーザーは、もうAマウント機は中止され、発売されないのではないかと、疑心暗鬼になっていた。特にAマウントのフラッグシップ機α99の後継機が発売されないことに苛立ていた。

ところが、フォトキナの前日、9月19日にAマウント機のフラッグシップ機「α99 II」を発表したのである。これには、多くのAマウントファンが喜んだ。

『α99Ⅱ正面』

『α99Ⅱ背面』




そもそも、Aマウント機は、廃止されるのではないかと思わせたのは、Eマウントに対して、Aマウントの独自性がハッキリ見えないからである。コニカミノルタからソニーが引き継いで作ったAマウント機は、純粋な意味での一眼レフ機ではないので、知れば知るほど、Aマウントの必然性があまり見えてこないのである。

Aマウント機は、トランスルーセントミラーテクノロジーというソニー独自の機構で作られている。具体的には、トランスルーセントミラーと言う透過式の固定式ミラーを使って、撮影素子と同時に位相差検出AFセンサーに光を当てるシステムなのである。よってファインダーは、光学ファインダーではなく、Eマウントと同じく撮影素子からの映像を見るEVFなのだ。

ただ、ソニーによれば、固定式のトランスルーセントミラーは、連写に優れているのだという。優従来型の一眼レフは、撮影の度にミラーを動かすので、連写が影響を受け、遅くなるが、ミラーを固定しているトランスルーセントミラーテクノロジーは、常に光を受け続けているのでロスがなく早いのだという。

確かに、従来型の一眼レフは、複雑な構造と耐久性が求められ、当然製造コストも高くなる。それに比べれば、トランスルーセントミラーは、比較的構造も簡単で、安く生産できるだろう。しかし、個人的には、一眼レフとの違いは理解できても、依然としてミラーレスのEマウントとの相違や優位性はあまりはっきりと見えてこない。せいぜい、専用の位相差検出AFセンサーが使えることなのではないだろうか。

『α99Ⅱ斜め正面』


さて、あまり些細な部分で私見を述べても仕方がないので、「α99 II」のスペックを紹介しておこう。

センサーは、35mmフルサイズの4,240万画素。連写はAF/AE追随で12コマ/秒である。流石はトランスルーセントミラーテクノロジーと言える。79点の位相差AFセンサーと、399点の像面位相差AFセンサーを搭載しているという。

また、センサーシフト式の5軸手ブレ補正も搭載し、静止画と動画で使えるという。4.5段分の補正効果があるらしい。当然、4K動画にも対応しているいう。

α99 IIは、11月25日に発売予定だったのだが、残念なことに最近のニュースでは、予約が多くて生産が追いつかず、遅れる可能性があるという。Aマウント機ユーザーは、これまで待ちに待ったのだから、少しくらい伸びても平気だと思うかもしれないが、こういう延期は、意外に辛いものである。カメラファンとして、ソニーには、生産体制を強化し生産力のアップをして欲しいと、思うばかりである。