EOS 7D Mark II が売れていると言う。一時期、EOS 7Dを使っていた(現在5DmⅢ)のでその進
化ぶりは気になるところだ。量販店で手に取ってみた。
7D Mark II は、当初11月初旬の発売予定だった。キヤノンは、これを繰り上げて10月30日に発
売した。このことは、一日も早く手にしたいとのユーザー心理に応えるもので、大歓迎された。
なにしろ7Dから後継機の7D Mark II 発売まで5年もかかっているので、ユーザーへの配慮を見
せたと言えるだろう。
またキヤノンは、7D Mark II の購入者にバッテリーグリップのプレゼントも行っており、これも大
歓迎されている。
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では、7D Mark II の主要なスペックを書き出してみよう。
〇撮影素子:約2020万画素、APS-C(22.4mm×15mm)CMOSセンサー
〇撮影感度:ISO100~16000(拡張で25600)
〇シャッタースピード:1/8000~30 秒
〇メモリーカード:CF及びSDに対応
〇ファインダー視野率:約100%
〇ファインダー内水平表示:可能
〇AF測距点:65点(クロス測距点:最大65点)、レンズにより異なる
〇連写:高速連写10枚/秒、静音連写4枚/秒
〇ライブビュー撮影:可能(アスペクト比の変更可能)
〇液晶モニター:ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット
〇動画:FHD59.94p/MOV,MP4
〇ボディ:防塵・防滴
〇ボディ寸法他:148.6x112.4x78.2 mm 820g
7Dから何がアップしているのか、主なものを拾い出してみると、画素数、連写速度、撮影感度、
測拠点、液晶画素数、動画のフレームアップ等であろう。
それから、中央測拠点がF8対応になり、エクステンダー×1.4を使ってもF5.6のレンズでAFが使
えるようになった事が挙げられる。これは、7D利用者の大半を占める野鳥や野生動物撮り、ス
ポーツ撮りの面々には大変嬉しい進化である。
たとえば、野鳥撮りに人気のEF400mm F5.6L USMにエクステンダー×1.4を装着すると、35mm
換算で、400×1.6×1.4=896mm、つまり約900mmの超望遠でAFが使えることになったのである。
これなら現行7Dユーザーへ訴求力は充分と言えよう。
実機で10枚/秒の連写や操作性を確認してみたが、実に素晴らしい出来栄えである。これまで
のEOS伝統の操作性の良さもしっかり引継がれているし、安心して使うことができるだろう。野
鳥やスポーツ撮りをしている方には、是非お勧めしたい機種である。
さて、7D Mark II を手に取りながら、ちょと頭に浮かんだことを最後に書いておきたい。それは、
実機に触りながら、この進化に5年も必要だったのだろうか?である。おそらくキヤノンの技術
力なら2~3年で充分クリアできたのではないだろうかと思うのである。
そして、7Dの後継機開発を棚に上げておいて、持てる技術者を使いながら何か別の技術開発
をやっていたのではないかと思ったのである。キヤノンのような大企業になれば常に様々な
技術開発や研究をしていることはあたり前なのだが、あえて7D後継機用の要員を裂いて、他
の技術開発をやっていたのではないかと思ったのである。
それは何か?私はそれをミラーレス機の開発だと推測する。キヤノンは、一眼ミラーレスの市
場に一番遅く参加した。現在市場に投入しているのは、ファインダーの無いMシリーズだけな
のだ。いよいよキヤノンが、EVFを装着した本格的なミラーレス一眼を市場に投入するのでは
ないだろうか?7D Mark II を手に取りながら、全く個人的な妄想ではあるが、そんな風な考え
が頭に浮かんだのであった。
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