2014年12月6日土曜日

キヤノンEOS 7D Mark II に触った


EOS 7D Mark II が売れていると言う。一時期、EOS 7Dを使っていた(現在5DmⅢ)のでその進
化ぶりは気になるところだ。量販店で手に取ってみた。

7D Mark II は、当初11月初旬の発売予定だった。キヤノンは、これを繰り上げて10月30日に発
売した。このことは、一日も早く手にしたいとのユーザー心理に応えるもので、大歓迎された。
なにしろ7Dから後継機の7D Mark II 発売まで5年もかかっているので、ユーザーへの配慮を見
せたと言えるだろう。

またキヤノンは、7D Mark II の購入者にバッテリーグリップのプレゼントも行っており、これも大
歓迎されている。


【7D Mark II 正面】

【7D Mark II 背面】

 

では、7D Mark II の主要なスペックを書き出してみよう。

〇撮影素子:約2020万画素、APS-C(22.4mm×15mm)CMOSセンサー
〇撮影感度:ISO100~16000(拡張で25600)
〇シャッタースピード:1/8000~30 秒
〇メモリーカード:CF及びSDに対応
〇ファインダー視野率:約100%
〇ファインダー内水平表示:可能
〇AF測距点:65点(クロス測距点:最大65点)、レンズにより異なる
〇連写:高速連写10枚/秒、静音連写4枚/秒
〇ライブビュー撮影:可能(アスペクト比の変更可能)
〇液晶モニター:ワイド3.0型(3:2)/約104万ドット
〇動画:FHD59.94p/MOV,MP4
〇ボディ:防塵・防滴
〇ボディ寸法他:148.6x112.4x78.2 mm 820g

7Dから何がアップしているのか、主なものを拾い出してみると、画素数、連写速度、撮影感度、
測拠点、液晶画素数、動画のフレームアップ等であろう。

それから、中央測拠点がF8対応になり、エクステンダー×1.4を使ってもF5.6のレンズでAFが使
えるようになった事が挙げられる。これは、7D利用者の大半を占める野鳥や野生動物撮り、ス
ポーツ撮りの面々には大変嬉しい進化である。

たとえば、野鳥撮りに人気のEF400mm F5.6L USMにエクステンダー×1.4を装着すると、35mm
換算で、400×1.6×1.4=896mm、つまり約900mmの超望遠でAFが使えることになったのである。
これなら現行7Dユーザーへ訴求力は充分と言えよう。

実機で10枚/秒の連写や操作性を確認してみたが、実に素晴らしい出来栄えである。これまで
のEOS伝統の操作性の良さもしっかり引継がれているし、安心して使うことができるだろう。野
鳥やスポーツ撮りをしている方には、是非お勧めしたい機種である。

さて、7D Mark II を手に取りながら、ちょと頭に浮かんだことを最後に書いておきたい。それは、
実機に触りながら、この進化に5年も必要だったのだろうか?である。おそらくキヤノンの技術
力なら2~3年で充分クリアできたのではないだろうかと思うのである。

そして、7Dの後継機開発を棚に上げておいて、持てる技術者を使いながら何か別の技術開発
をやっていたのではないかと思ったのである。キヤノンのような大企業になれば常に様々な
技術開発や研究をしていることはあたり前なのだが、あえて7D後継機用の要員を裂いて、他
の技術開発をやっていたのではないかと思ったのである。

それは何か?私はそれをミラーレス機の開発だと推測する。キヤノンは、一眼ミラーレスの市
場に一番遅く参加した。現在市場に投入しているのは、ファインダーの無いMシリーズだけな
のだ。いよいよキヤノンが、EVFを装着した本格的なミラーレス一眼を市場に投入するのでは
ないだろうか?7D Mark II を手に取りながら、全く個人的な妄想ではあるが、そんな風な考え
が頭に浮かんだのであった。

『昭和記念公園イチョウ並木(by5Dm3)』


「デジカメ生活を見る」


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