2015年2月13日金曜日

FUJIFILM X100T レビュー その3


今回は、X100Tの画質についてプレビューしよう。富士フイルムのカメラは、JPEGで撮るとき、基本スタイルをフイルムシュミィレーションの中から選択して決める。X100Tでは、11種類の中から選択できる。私はROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、クラシッククロームをブラケティング機能(同時3枚記録)でよく使う。

では、ブラケティングで撮った3つの画像を紹介しよう。また、4枚目には、LUMIX GH4のスタンダードの画像も載せたので、比較してみて欲しい。(発色の違いがわかるようように、赤い郵便車を撮影してみた。運転者の方ご容赦!)

「X100T スタンダード」

「X100T ビビット」

「X100T クラシック」

「GH4 スタンダード」


これを見ると富士フィルムが、フイルムシュミィレーションで、記憶色、またかつてのフィルムの発色を追求していると言っていることがよくわかる。X100TのスタンダードとGH4のスタンダードちょと似ているが、微妙に異なる。郵便車の赤色はGH4が明く、空の青色はX100Tの方がかなり青い。この青は、意図的な発色に見えるが嫌みな色ではない。まさに記憶色といえよう。

もう一例、自然風景に近いものをアップしてみた。LUMIX GH4にはクラシッククロームはないので、風景で撮ってみた。

「X100T スタンダード」

「X100T ビビット」

「X100T クラシッククローム」

「GH4 スタンダード」

「GH4 ビビット」

「GH4 風景」


X100Tは全体的にコッテリした画質に見える。そして、GH4よりコントラストが明らかに強い。コントラストを強調した絵作りと言えよう。GH4のビビットはかなり派手かなと思っていたが、実はX100Tの画像に一番近いように思える。

次に、X100T、GH4、5Dm3のスタンダード画像を比較してみよう。


「X100T スタンダード」


「GH4 スタンダード」


「5Dm3 スタンダード」


「X100T スタンダード」


「GH4 スタンダード」


「5Dm3 スタンダード」


2種類の画像を見ると、それぞれの露出傾向が見えてくる。5Dm3は、使っていて思うとおりで、ややアンダーな露出傾向が出ている。GH4は、2枚ともやや明るめで、現実に近いが、やや淡白な写りに見える。X100Tの1枚目は一番適正に見えるが、2枚目は一番アンダーになっている。

発色傾向をみると、X100Tと5Dm3が曇り空を青くしようとしている傾向が見え、記憶色を追求しているように思える。古くからのカメラメーカーの考えを垣間見る気がした。

X100Tは、まだ撮影枚数が少ないものの、こってりとしたメリハリのある画像が得られると言える。フイルムシュミィレーションによって、異なる部分はあてっも、基本のメリハリある画像は変わらない。それは、メーカーの発表どおり記憶色とフィルムの発色を追求した結果であり、古くからのカメラファンには嬉しい風合いだろう。

その3の最後に、新しく搭載されたクラシッククロームを使い好みの発色で撮れた2枚をアップしよう。

「クラシッククローム」

「クラシッククローム」


実は、ちょと期待したクラシッククロームなのだが、思ったとおりの色合になかなかならない。期待が強すぎたのかもしれない。X100Tで撮った写真の内、この2枚が私が想像していたクラシッククロームになっている。あまり強いクラシッククロームにすると、画像フェクトになるので、メーカーはそれを避けたのだろうか。いずれにせよ、撮り方使い方を研究してみたい。

さて、X100Tのレビューは、3回で終わる予定であったが、機能などについて踏み込めていないのでもう1回追加する予定である。

「レビュー その1」  「レビュー その2」     「レビュー その4」

『多摩川の詩(X100T スタンダード)』


「デジカメ生活を見る」


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