レビュー Ⅰ で縦位置バッテリーグリップを使用していることを書いた。しかし、縦位置グリップを付けると大きく重くなるので、勧めている訳ではない。縦位置グリップが無くても、しっかりしたボディなので、困ることは無い。
もし、縦位置グリップを買って、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3を装着する場合は、次の点に注意が必要だ。そのままだと、縦位置グリップの出っ張りと、レンズの台座の出っ張りの間隔が狭くなるので、うっかり指を挟みそうになる。それを防ぐために、レンズを90度回転させ使って欲しい。レンズのスイッチが上を向くが、この方が安心して使える。
さて、DC GH5やG9は、カメラのメニューが従来のLUMIX機から詳細な設定が出来るように大きく進化している。AFエリアも49点(7×7)から229点(15×15)へ大幅に増えて、細かい設定が出来るようになった。G9を使いこなすには、カメラの詳細なメニューを把握して、自分の使い方に合わせたカスタマイズが大事である。私個人の設定は、別の機会に紹介するとして、今回はいくつかのポイントを取上げレビューをしたい。
AFのうち、AFCを使う上で「フォーカス/レリーズ優先」の設定は、撮影に大きな影響があるので、必ずチェックして欲しい。
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左の画像のとおり、カスタムメニューから、フォーカス/レリーズを選択。 |
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すると、2/6内にフォーカス/レリーズ優先が出てくる。更にこれを選択する。 |
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初期設定は、AFS/AFFでフォーカス、AFCでバランスになっている。
AFS/AFFはそのままにして、AFCがバランスでよいかどうかを検討した方がよい。 |
フォーカスはピントを重視し、バランスはピントとレリーズのバランスを図り、レリーズはピントに関係なくシャッターが切れるようになる。
AFCの初期設定であるバランスを試してみたところ、G9は浅いシャッターなので、不意に切れてしまう事が多かった。また、シャッター半押しが維持しずらい事もあって、私はフォーカスに変更している。ただし、これは感覚の問題であり、各自が試写して、よい設定を検討すべきだと思う。
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新たに撮影メニュー1/5内に、この設定項目が出来た。
設定できるのは、AFFとAFCを使う時で、AFの最適化ができる。被写体に合わせて設定すると効果的だと思う。 |
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設定には、設定1~4の4つがある。設定1は汎用的な場合、設定2は一定方向で等速な場合、設定3は障害物が横切りやすい場合、設定4は速度変化が大きい場合となっている。
初期設定では、設定1になっているので、被写体によって変更すればいい。 |
なお、このカスタム設定が嬉しいのは、設定のパラメーターである「AF追随感度」「AFエリア切替感度」「被写体の動き」を「ー2」から「+2」の範囲で自分で変更できることである。注意点は、弄りすぎてドツボにはまらない事。上手く撮れない原因を、この設定だけで解決しようとすると、陥り安いので要注意だ。なお、各パラメータの設定は、初期設定に戻せるようになっているので、安心して使うことができる。
オートフォーカスモードも、驚くほど進化していて使いやすくなった。すでに、雑誌類で紹介されているとおり、特に顔・瞳認識AFや追尾AFは、他社一眼カメラを寄せ付けない素晴しいAFになっていると思う。
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野鳥撮りの観点から言うと、追尾AFは4K/6Kフォトで飛び立ちシーンを撮るのに有効である。
あらかじめ飛び立ちの予測が出来るなら、AFCで電子20枚/秒連写にも使えるだろう。 |
野鳥の飛翔シーンを撮るのに有効なのは、やはり1点AFだろう。AF枠は小さい程、精度が高いものの、難易度が高くなる。現実的には、後ダイヤルを一つ回した程度の大きさにして被写体を捕捉するとよい。
また、空を背景に数羽が群れで飛んでいる様な場合は、225点やカスタムマルチも有効である。ただし、そのまま使うのではなく、背面ダイヤルでAF枠の大きさを調整して、出来るだけ被写体の数羽が入る程度の大きさ設定する方が精度が高くなると思う。
GH5やG9のフォーカスモード設定の自由度の高さは、他社一眼カメラを凌いでいる。操作や設定に慣れ、自分なりのコツや使い方をマスターしてカメラの能力を引き出したいものだ。
作例として、飛翔シーンを5枚ほどアップ。DC G9にLEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm/F4.0-6.3を装着し、手持ちで撮ったものである。いつものように、左側がノートリ画像で、右側がピント精度が判るように拡大したも(ただし、ブログの構造的な理由により、鮮明に見えていない事もある。)
(写真は、クリックで800ピクセルに拡大)
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カワウ |
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カワウ「拡大」 |
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コサギ |
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コサギ「拡大」 |
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アオサギ |
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アオサギ「拡大」 |
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カルガモ |
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カルガモ「拡大」 |
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ト ビ |
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ト ビ「拡大」 |
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飛翔シーンを撮るには、いろいろなコツが必要。まだまだ練習中の身なので、大きな事は言えないが、先々固定ページの方にコツをまとめて書きたいと思っている。
これで、G9のレビューは終わりにして、次は本文中に書いたように、G9のメニュー設定について書きたい。固定ページの方に書く予定。
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