2013年11月7日木曜日

ニコン、フルサイズ一眼レフDfを発表


ニコンが11月5日、デジタル一眼レフ「Df」を発表した。Dfは、35mmフルサイズセンサーを搭載
した新しい機種で、11月28日から発売するという。

実はこの発表の前から、HP上にティーザ―動画を流し、Df発表の予告をしていたので、特段驚く
事はなかったが、そのデザインには驚いてしまった。


ニコン Df 正面」


ティーザー動画から、流行りのレトロ調であることはわかっていたものの、ここまでレトロで
くるのか、ここまでやるのかと言う感想を持った。レトロと言えば、オリンパスがODM-EM5で
大成功し、最近発売されたEM1へと続いている。


「ニコン Df 背面」
 


このDfの画像を見た時、EM5やEM1がすぐ頭に浮かんだ。ニコンには失礼だがモノマネか?とう
がった見方をしてしまった。ただ、発表会の記事では2009年ころから開発を始めていたというの
でそれを信じるしかないのだが。

Dfの主なスペックは以下のとおり。

〇マウント:ニコンFマウント(AFカップリング、AF接点付)
〇有効画素数:1625万画素
〇撮像素子:36.0×23.9mmサイズCMOSセンサー(D4と同じ素子)
〇連続撮影速度:CL約1~5コマ/秒、CH約5.5コマ/秒
〇ISO感度:ISO 100~12800(1/3ステップ)
〇ファインダー視野率:上下左右とも約100%(FX)
〇シャッター最高速度:1/4000
〇液晶モニター:3.2型低温ポリシリコンTFT液晶モニター、約92万ドット
〇寸法(W×H×D):約143.5×110×66.5mm
〇重量:約765g(バッテリーおよびSDメモリーカードを含む、ボディーキャップを除く)

この中で気になるのは、シャッターの最高速度が1/4,000秒なことである。ほぼ同じ大きさで
小型軽量を追求したキヤノンEos6Dも1/4,000秒なので、小型化の影響により1/8,000秒のシャ
ッターユニットを搭載できなかったのだろうと思う。しかし、そこを技術で乗り越えてこそ価
値があるのだが、安易な妥協をしているように見える。

一方、ファインダー視野率は、ほぼ100%なので、この点は大いに評価される。ちなみにEos6D
は、97%であり、フルサイズを持つ喜びに水を差している。ニコンはこの点は抜かりない。

一眼レフに動画機能を始めに付けたのは、ニコンだった。しかし、このDfには動画機能は搭載
されない。思い切った割切りである。確かに、このデザインで動画を撮ることは似合わないだ
ろう。静止画専用と言うのも潔い仕様である。

さて、このDfの評判はどうだろうか?と価格COMの掲示板を覗くと、賛否両論である。インパク
トのあるデザインだが、好き嫌いがはっきりしているようだ。個人的には、レトロ調は歓迎する
ものの、写真で見る限りちょっと厳つくてグロテスクだ。特に正面デザインはやり過ぎではないか
と思う。(実機に触ると印象が変わるかもしれない)

キヤノンのフルサイズとマイクロ4/3を愛用しているので、ニコン機に手を出す余裕などないが、
売行きには注視したい。売行き次第では、今後のカメラデザインに影響しそうだ。


「パンパスグラス(ラフモノクロームで撮影)」
 


「デジカメ生活を見る」


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