11月15日に発売されたソニーのフルサイズミラーレス「α7R」と「α7」に触った。場所は、いつも
のように家電量販店である。触った第一印象を簡単にまとめてみた。
初めの印象は、思っていたより「小さい」である。触ってみるとミラーレスだからこんなものかと
思ったが、フルサイズであることを考えると実に小さい。ソニーの小型化する技術の優秀さを感
じた。
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また、重さも予想よりかなり軽く感じる。フルサイズのイメージから重いだろうと思わせるのだが、
実際はかなり軽い。一眼のフルサイズと言うイメージからするととても軽い。デザインは、巷間で
はあまりよくない。特に長年カメラを使ってきたプロの受けがよくないようだ。ただ、私は悪くない
し理解できるデザインだと思う。全体のデザインはアリだと思った。
デザインで細部を見ると、もうちょっとなんとしてよと思うところもある。グリップ部分の仕上げは
レザー調なのだが他の部分が塗装仕上げである。これがそれほど高級感を感じないのだ。
レザー張りの部分を増やすと高級感が増すと思う。ただし、そうすると上位機の一眼レフに似て
くるので、ソニーはそれをあえて避けたのだろう。一眼レフとミラーレスの両方を製造するメーカー
の苦しさと言えようか。
いつも触って一番気になるのはグリップ。α7Rとα7のグリップは、いわゆる鷲づかみタイプではな
く、中指と薬指を斜めにかけるタイプなのだが、指の納まりがよく握りやすかった。鷲づかみタイプ
ではないので、大きな望遠レンズの装着には適さない。と言っても、この2機種の用途は、まち撮
りスナップだろうから、問題ない。スナップ機のグリップとしてはよく出来ていると思う。
触った第一印象の最後に、これで良いの?と思うものがあったので書いておきたい。それはシャ
ッターだ。以前からソニーのフルサイズのシャッター音は好きではないが、この2機種もまた嫌い
な音だった。変に濁った音で、一番まずいと思うのは、シャッターを切った最後にボディが振動す
ることだ。
ボディーが辺に揺れる。「ドシャーと音の後にブルブルと手に振動が伝わってくる。何度やっても
同じで、個人的には全く不快であった。以前キヤノンのEOS 40Dのシャッターも振動があると言
うので、問題になったことがあったが、個人的にはそれどころではないと思った。
このことについて気になったので、価格COMの掲示板を見てみた。そうすると、シャッター音が
よくないという意見と同時に、非常によいとする意見もあった。皆がみんな、悪いと思っているわ
けではなさそうだった。
まあ、私が触ったのは量販店の展示機なので、決めつけはできない。それぞれ感じ方は様々な
ので、関心のある方は自分の手で確かめてほしい。決めつけるつもりはない。
いずれにせよ、α7Rとα7は、フルサイズミラーレスの歴史の扉を開いたカメラである。カメラ史に
名前を残すことは間違いない。これからの売行きを含め、ユザーの意見などを注視しながら見
ていきたいと思う。
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「デジカメ生活を見る」
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