2020年11月30日月曜日

LUMIX S5 レビュー NO1


9月25日の発売日にS5を手にしてから、2か月になるので、レビューしておきたい。購入にあたって背中を押されたのは、何といってもキャッシュバックである。レンズキットで3万円は気分的に大きい。S5の写真を見た段階で、カメラ自体を気に入っていたので決断は早かった。


下取りにカメラ3台、レンズ数本ほかを持参したが、愛用してきた機材を売却するのは辛い。特にGX8を出すにあたってはちょと感傷的になった。GH5も外装が痛んできたので、S5と入れ替える気持ちで出した。GH5は、発売後3年以上経つが、今でも動画撮影能力は他社機に負けない超の付く名機であり、後ろ髪を引かれる思いであった。

  • ボディデザイと質感
S5のボディデザインは、これまでのLUMIX機より直線を取り入れたものになっている。硬派で男性的デザインと言える。色合いも真っ黒なので、灰色系のキヤノン機と比較すると、引き締まって見える。見た目でも、触っても鋼性感のあるいいデザインだ。これまでのLUMIX機の中でNO1のデザインではないだろうか。
デザインがソニーα7系に似ていると言われるが、S5はボディのほとんどを革張りしているので、グリップだけのα7系より質感が高いと思う。

【正 面】

【背 面】


  • グリップ
GシリーズのG9は、素晴らしいグリップをしている。S5のグリップは、G9と比較すると小ぶりで、やや深さが浅い。それでもGH5のグリップよりは、少し大きくて深い。個人的には、手が大きいのでもう少し深さが欲しいものの、大多数の人は満足するグリップだと思う。

  • シャッター
静止画を撮るうえで一番気になるのがシャッターではないだろうか。LUMIXのHPを見ると、小型軽量なS5用に新たに開発されたシャッターらしい。ストロークは、極めて標準的で撮りやすい。初めに気になったのはシャッター音である。

これまで使ってきたLUMIX機にはない音で、軽快と言うよりは、やや重く鈍い音がする。それでも、使っているうちに慣れてきた。よい音に聞こえるようになった。シャッター音は、そういうものなので、慣れることが一番だろう。

  • 操作性
LUMIX機は、Gシリーズも操作性に優れているが、Sシリーズは更に操作性が素晴らしい。S5を初めて触った時には、表面に出ているFnボタンが少ないので不思議に思ったが、実は既定ボタンのほとんどカスタマイズできるのである。WB、ISO、露出補正ボタンはもちろん、あの赤い動画記録ボタンさえ、別の機能を割り振る事ができるのである。
カメラ操作に慣れていないと、カスタマイズは難しいかもしれないが、多くの人にとってこのカスタマイズ性能の高さは、大歓迎であろう。たとえば私は、動画を「クリエイティブ動画モード」で撮るので、シャッターボタンで撮影している。よって、あの赤いボタンは別の機能を割り付けているのである。

  • 高感度耐性
流石は、フルサイズ機。また、パナソニック独自のデュアルネイティブISOテクノロジーによって高感度耐性はかなり高い。あるカメラ店のテストでは、現行フルサイズ機の中で、NO1の高感度耐性だと言う。ほとんど感度を気にせずシャッターが切れるのは有難い。

  • 作 例
すでに作例は、先行してアップしているので、まずそちらを見ていただきたい。ここには、その後に撮影した静止画をアップ。基本は、3:2のアスペクト比だが、S5には「65:24」という面白いアスペクト比があるので、その作例も2枚アップした。サイズは、1600ピクセルでアップしているので、ある程度参考になるかと思う。

(画像はクリックで拡大)

23mm/F8.0

43mm/F8.0


20mm/F9.0(65:24)


60mm/F9.0(65:24)




55mm/F5.6


25mm/F11.0


37mm/F4.6(ISO 8000)


20mm/F6.3(ISO 51200)


今回はここまで。NO2では動画についてレビュー予定。


0 件のコメント:

コメントを投稿