2018年11月29日木曜日

一眼カメラのマウントとは


一眼レフの両雄ニコン、キヤノンがフルサイズミラーレスへ参入。そして、パナソニックとシグマもライカ Lマウントで協業し、フルサイズミラーレスへ参入することになった。こうしたことから、カメラのマウントについて関心が集まっている。そこで、簡単にマウントについてまとめてみた。


■ マウントとは

 マウントとは、簡単に言えばレンズ交換式カメラのボディとレンズを繫ぐ装置である。基本的には、メーカーのセンサーサイズ等によって、マウントの仕様や規格が異なるので、同じマウントのボディとレンズでないと取付けができない。ただし、規格に合ったマウントアダプターがあれば、他のレンズマウントでも装着することができる。


■ マウントのスペック

 よく話題になるのが、マウントの内径とフランジバックだ。そして、もう一つフランジバックと似たものにバックフォーカスがある。(画像はクリックで拡大)

『カメラマウント正面』

左の画像で、レンズ取り付け部(銀色の円形)が、カメラ側のマウントである。同じようにレンズ側にも取付け部分がある。

マウントの内径とは、内側の径を言う。

なお、マウント内の上にピンが並んでいる箇所が、レンズと電気的に繋がる電子接点である。
『カメラ断面 模式図』

左図のとおり、フランジバックとは、マウント面とセンサーまでの距離を言う。

また、バックフォーカスとは、レンズの最後端レンズとセンサーまでの距離を言う。


■ マウントのいろいろ

 現在使われていると思われるマウントを下記の表にまとめたみた。言うまでもなくミラーレスは、内部にミラー機構がないのでフランジバックが短い。

マウント名
内 径
フランジ
バック
センサー種類
カメラのタイプ
備  考
ライカ L 51.6mm 20mm フル・APS-C ミラーレス ライカ、パナソニック、シグマ協業
2014年~
ライカ R 49mm 47.15mm フル 一眼レフ 1965年~
ライカ M 43.9mm 27.8mm フル レンジファインダー 1955年~
マイクロ4/3 40mm 20mm 4/3 ミラーレス オリンパス、パナソニック他
2008年~
フォーサーズ 46mm 38.67mm 4/3 一眼レフ オリンパス、パナソニック他
2003年~
キヤノン RF 54mm 20mm フル ミラーレス 2018年~
キヤノン EF M 47mm 18mm APS-C ミラーレス 2012年~
キヤノン EF 54mm 44mm フル・APS-C 一眼レフ 1987年~
ニコン Z 55mm 16mm フル ミラーレス 2018年~
ニコン F 44mm 46.5mm フル 一眼レフ 1959年~
ニコン 1 36mm17mm1インチミラーレス2011年~
ソニー E 46mm 18mm フル・APS-C ミラーレス 2010年~
ソニー A 44.5mm 50mm 1-4 一眼レフ 1985年~
富士フイルム X 43.5mm 17mm APS-C ミラーレス 2012年2月~
富士フイルム G 65mm 26.7mm 中判 ミラーレス 2016年~
ペンタックス K 45.5mm 45mm フル 一眼レフ 1975年~
ペンタックス 645 72mm 70.87mm 中判 一眼レフ 1984年~
ペンタックス Q 29mm 9.2mm 1/1.7型 ミラーレス 2011年~
シグマ SA 44mm 44mm APS-H 一眼レフ 1992年~
※記載に間違いがあればご指摘ください。


■ 内径とフランジバック及びバックフォーカス

 マウントの内径は、一般に大きい方が光学的に有利だと言われている。大きい方が光をセンサーに充分届けられるからである。たとえば、ニコンFマウントは、フルサイズとしては内径が44mmと小さく、デジタル一眼レフ化する際、苦労したと言われている。

その為だろうか、ミラーレスのニコンZマウントは、内径が55mmもある。ただし、大きければ大きいほど、レンズもボディも大きくする必要がある。

 フランジバックとバックフォーカスは、一眼レフ機ではミラー機構が入るので、その距離は長くなり、ボディも大きくなる。ミラーレスでは、ミラー機構がないので光学的に有利な距離にする事ができる。よって、ボディも小さくなる。

フランジバックは、短い方が明るいレンズや広角レンズを造りやすいと言われている。これも短いほどよいわけではなく、自ずと適正な距離があると思う。

フルサイズのミラーレス化で、マウントの内径とフランジバックに、各社の思惑、考え方が表れている。それにしても、キヤノンのEFマウントは、当初からよく考えていたものだと思う。

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