2018年10月21日日曜日

ニコンZ7&キヤノン EOS Rに触った


先日、家電量販店で展示されているニコンZ7を手に取ってみた。また、発売前なのにキヤノン EOS Rもあったので、運よく触ることができた。両機に触ることが出来たので、比較しながら印象を簡単に書いてみたい。なお、細かな操作は判らないので、あくまで判る範囲で操作したものである。



■第一印象
 カメラは、まず見た目の第一印象が大事である。おお!と思えば、買いモードにスイッチが入るが、あれ?と思うとその気が下がる。
 

Z7はパッと見た瞬間、予想より大きく見えた。
手に取ると、そうでもなく一眼レフ機の中級機のような感じに思えた。横に置いてあったニコンの一眼レフと比較すると、フルサイズ機には思えず、40万円近い値段がすることが不思議な感じだった。

Z7に比べるとキヤノン EOS Rの方が私の好みには合致している。第一印象がとてもよかったのだ。ちょと、おお!と思えたのである。
画素数が少ないので、Z7より値段も安い。もし買うならEOS Rだと思った。


■デザインと質感
 これは、もう第一印象のとおりキヤノン EOS Rの方が好みである。寸法的には意外に小さいのに、存在感があるデザインだと思う。特に、ニコンが嫌いな訳ではないので、悪しからず。不思議なもので、デザインを気に入ると、質感もよく見える。キヤノンの方が質感が高いと思った。

これは、ニコンファンの方が実際に触って比較すると、Z7の方に軍配を上げるかもしれない。好みに左右される所だ。


■グリップと操作性
 グリップは、Z7、 EOS R共によく出来ていると思う。特にEOS Rの方は素晴しい出来映えだと思った。

しかし、操作性となると EOS Rは、かなり問題があると思う。ON/OFFスイッチからなぜ?と思う事が多かった。モードダイヤルも上面の液晶に表示されるようになっていて、その必要性や意図することが全く理解出来なかった。

折角、デザインがよいのに、操作性の悪さですべてを壊しているとしか思えなかった。また、シャッター音にもかなりガッカリした。メカシャッターは通常でも消音でも好みではなかった。

これに比べニコンZ7は、一眼レフでの経験を踏まえたものになっていて、好感が持てた。ただ、高速連写時のファインダーの見え方は、問題を抱えているように思えた。


■標準レンズ比較
 運良くZ7とEOS Rには、同時発売の標準レンズが付いていた。これも両機では、大きく異なっていた。Z7は、レンズを含めたコンパクトさを追求しているのだと思う。レンズが沈殿式なので、スイッチを入れてから、レンズを回転させないとONにならない。大きさ、重さは下記のとおり。
〇 Z7の標準レンズ:NIKKOR Z 24-70mm f/4 S
          大きさ:77.5x88.5 mm/フィルター径72mm/重さ500g
〇 EOS Rの標準レンズ:RF24-105mm F4 L IS USM
            大きさ:83.5x107.3mm/フィルター径77 mm/重さ700g

 このレンズの大きさに、ニコンとキヤノンのコンセプトの違いが表れていると思う。ニコンは、よりミラーレスなのでよりコンパクトにを目標に開発したように思える。方やキヤノンは、ミラーレスはレンズ設計の自由度が高いことから、写りを追求したように思えた。触った質感は、キヤノンの方が好ましく高級感があった。


■コンセプトの違い
 前段でも書いたが、ニコンはミラーレスとしてのコンパクトさを追求したと思える。先行するソニー機のコンパクトさに対抗したのだと思う。
キヤノンは、ミラーレスとしての新しい操作性の追求、写りの追求をしたように思える。


■不満点
 Z7、EOS R共にフルサイズミラーレスの初代ということもあって、チグハグさやイマイチ感がある事はしかたないかもしれない。しかし、一眼レフ機では、あれだけ質の高いカメラを造っているのに、なぜもっと力を入れないのかと思ってしまった。

Z7、EOS R共に各ディバイス技術が追いついていないのではないかと思う。先行しているミラーレス各社の技術に追いついていないと思える所が多々あった。今後に期待したい。

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