フォトキナ2018で、パナソニックが発表したフルサイズミラーレスSシリーズが、大きな注目を集めている。フォトキナの会場で注目を集めただけでなく、国内の情報サイトでも大きく取上げられている。たぶん10月のカメラ雑誌でも、目玉として大きく扱われるだろう。長年LUMIX機を愛用している者として、私も大きな期待をしている所だ。
内外各所の掲示板でSシリーズに寄せられた感想を見ると、非常に期待感が大きい。その期待は、単にLUMIXユーザーだけでなく、ニコンやキヤノンユーザーにも及んでいる。先に発表されたニコンZ7、Z6及びキヤノンEOS Rは、何処か自社の一眼レフに遠慮したスペックになっていたことに不満があって、その反動なのかもしれない。S1、S1Rの評価が高いのは、デザインやボディ内手ブレ補正、動画の4K/60Pなどである。
■デザイン
まだ確定したデザインではないが、発表されたS1、S1R共に同じデザインだという。写真で見た感じは、かなり好みである。下記写真のように、DC G9のデザインを巧みに取入れ、フルサイズらしい風格が漂うものになっている。特に、接眼部が丸形アイカップになっているところは、萌えポイントだ。
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ボディ背面から見えるボタンの形、配置もなかなかよい。これ以上ボタンデザインに拘るとコテコテする。丁度よい案配になっていると思う。写真では、革張りがないものの、実機は革張り仕上げだという。見た目は、このままでもスッキリ見えるので、G9のようにシボの大きなものより、細かなシボの方が高級感が出るような気がする。
■スペック
S1とS1Rの発表されたスペックは、以下のとおり。
〇 マウント:ライカLマウント 直径51.6mm、フランジバック20.0mm
〇 有効画素:S1Rでは約47M、S1では約24M
〇 手ブレ補正:ボディ内手ブレ補正 レンズ補正とのディアル補正
〇 記録メモリー:XQDメモリーカードとSDメモリーカードのダブルスロット
〇 動画:4K 60p
〇 ボディー:防塵防滴
ライカLマウントは、ニコンやキヤノンのマウントと比較すると、直径がやや小さい。そのため、ボディ内補正が搭載できるのか心配したが、発表されたスペックにしっかり補正が入っているで安心した。ボディ内補正があるので、予想されているように、ピクセルシフト機構も備え、高画素撮影も出来るのだと思う。
海外の一部のサイトでは、フルサイズで4K 60Pの実現を疑問視する声がある。パナソニックは、マイクロ4/3で4K 60Pを実現しているが、フルサイズは発熱量が大きいので、コントロール出来ないのではないかというのだ。
詳細なスペックを発表していないので、チャチを入れるような見解である。パナソニックが、発表しているスペックなのだから、すでに実機に近いものでテストを繰り返し、4k 60Pが実現できているのだと思う。私は、きっと驚くような高性能カメラなのだと思う。詳細スペックが明らかになれば、ビックリする事だろう。
■ 8Kへ続く道
パナソニックは、S1、S1Rをプロ向けに開発しているという。それだけこの自社開発センサーに自信があるのだと思う。果たして、先行するソニーのセンサーに勝ているのかどうか。あるいは、互角に戦えるのかどうかが大きな鍵だろう。
今回パナソニックが発表したカメラには、8Kはなかった。
しかし、フォトキナの記者会見で使われたパナソニックの今後の展開を示す画像には、しっかり、2020年に8Kの文字が記入されている。
8K動画機を自分で使いたい訳ではないが、8K動画は技術力を表すバロメーターだと思う。2020年まであと2年を切っている。S1、S1Rの新しいフルサイズセンサーは、その過程のセンサーであり、ポテンシャルはかなり高いと思う。詳細が発表される日を、ワクワクしながら期待して待ちたい。
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