LUMIXのGH5とG9のオートフォーカスモードは、従来の49点のAFエリアから、225点のAFエリアに大幅に進化した。
従来より詳細な設定が出来るようになっているので、野鳥の飛びものを撮る視点から取上げてみた。
以前からLUMIXのオートフォーカスモードは、1点AFの最小エリアが小さいので、小鳥でも合わせ易く優れたものだった。それが更に進化したので、飛びものも捉え易くなった。
オートフォーカスモードメニュー
|
オートフォーカスモードのボタン(初期設定ではFn1)を押すと、5つのメニューが表れる。 野鳥の飛びものに有効なのは、1点AFと225点、カスタムマルチ(中央)の3つだろう。もちろん、飛びものに使うフォーカスモードは、「AFC」である。 |
1点AFの最小サイズ
|
1点AFの最小サイズは、かなり小さい。野鳥の止りものを撮るのに便利だ。 本当は、この最小サイズで、飛びものもすべて撮影出来るなら言う事はない。ところが、それがなかなか難しい。(理想ではあるが 。。) |
1点AFの1段サイズ
|
やはり、AFエリアのサイズが小さいと、動く被写体に合わせるのは、かなり難しい。 大きさは小さい程よいが、最大でも最小から後ダイヤルで1段大きくしたサイズにしたい。左の画像(背面液晶)で見ると、小さく見えるが、ファインダーでは大きく見える。 |
225点AF
|
225点AFも使えるフォーカスモードである。 ただし、大きさを小さくしないと、背面にAFが抜けるので要注意だ。 |
225点AFの9点サイズ
|
225点AFは、前後のダイヤルやコントロールダイヤルで大きさを調整出来る。飛びものを撮るには、9点くらいで撮らないと、後へAFが抜ける。 この9点AFは、1点AFの1段サイズに似ている。1羽の野鳥を撮るより、群れで飛ぶシーンを撮るのに適している。 |
225点AFの1点サイズ
|
驚くことに、この225点AFは、最小にすると1点にまで小さく出来る。何と素晴しい事だろう。 この1点で飛びものを撮るのは難しいが、急に止りものを撮ることになった時、便利に使える。後ダイヤルを素早く操作出来るように練習しておこう。 |
カスタムマルチ(中央)
|
カスタムマルチ(中央)も、野鳥が群れで飛ぶシーンを撮るのに適している。 大きさは、ダイヤル類で調整出来るので、群れを捕捉できる大きさに調整する。背景が青空なら、AFは背景に抜ける事は少ないので、上手く撮ることができる。 |
カスタムマルチ(中央)最小
|
カスタムマルチ(中央)は最小でも1点にはならない。左の画像のとおり、5点の十字形になる。 この形でも飛びものを撮ることは出来るが、この形にする意味はあまりない。 |
AF枠の移動
|
どのAF枠でも、位置は自在に動かせる。 ファインダーを覗きながら、ジョイスティックやタッチ設定で動かすことができる。 私の場合、野鳥の飛びものを撮る時は、ほとんど中央で撮っている。 |
野鳥の飛びものを撮るには、今回紹介した1点AFと225点、カスタムマルチ(中央)の3つを駆使すれば、充分に対応できるはずだ。大きさ、位置の変更も自由度が高いので、不満はなだろう。
更にLUMIX機は、こうした初期設定だけでなく、自分でAF枠を設定できることになっている。AF枠のカスタム登録ができるのである。その点については、次回に紹介したい。
0 件のコメント:
コメントを投稿