9月16日にDMC GX8のシルバーを買った。詳しくは、前モデルのGX7とあまり使っていないレンズを下取りに出して、買換えたものである。まだ一週間ちょっとしか経っていないが、1回目のレビューを書いてみよう。
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GX8の売りの一つは、「Dual I.S.」と呼ばれるボディ内手ブレ補正とレンズ内手ブレ補正を連動させる機能である。この手ブレ補正は、興味深いものだったので購入前から、量販店等でテストしてきた。この結果言える事は、確かに補正力はアップしているものの、驚くほど超低速でブレ無く撮れるものではないと言う事である。
たとえば、どんなに各社の手ブレ補正が進化しても、手持ちで1秒のシャッタースピードで撮れるようにはならないと思う。1秒の設定でシャッターを切ってみると解るが、1秒は驚くほど長いのだ。この長さに気付くと、ブレないことの不可能さが理解されるだろう。
この事に気づいてから、「Dual I.S.」の効果を検証することを止めてしまった。手ブレ補正は、個人のクセや色々な要素が絡むので、効果を言い表すのが難しいのである。GX8は、これまで以上に手ブレ補正されるのだと、理解することにして、低速での撮影は、これまでどおり三脚を使うつもりである。
さて、まだ500枚程度しか撮っていないが、高く評価している点を挙げて書いてみたい。
〇大きさとグリップ
これには、なぜ大きくしたのだとの批判がかなりある事を承知の上で挙げた。GX7では、35-100や100-300を付けると、ちょとバランスが悪かった。ところが、GX8にこれ等のレンズを付けても違和感がない。納まりがいいのだ。
センサーが小さいから、ボディも小さくすべきだとの論理には賛成しない。パナソニックでは、小さく造る技術があることは、すでにGMシリーズで証明している。カメラは、用途にあった大きさにすべきだろう。ただ、LUMIXには、かつてのGF1やGX1くらいの大きさのカメラが無くなったのは事実であり、その大きさのものが造られれば喜ぶユーザーは多いと思う。
GX8のグリップの形は、ボディデザインに合っており、指を添えやすい。また、ボディケースを付けたものに量販店で触ったことがあるが、鷲づかみでグリップできるようになる。大きなグリップが好きな方は、ボディケースの装着を勧めたい。
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〇ファインダー
GX8のファインダーは、LUMIX史上最高のものが付いていると思う。表示倍率も35mm判換算で0.77倍であり、一眼レフの高級機をしのぐ大きさである。これ以上大きくすると、ファインダー内を一目で覗けなくなるほど大きい。発色も自然であり、色の破たんも無いと思う。デフォルトでは、Fn3と兼用の「消去/戻る」ボタンに表示切り替えが割り振られており、押すとモニタースタイル(0.77倍)とファインダースタイル(0.7倍の切り替えができる。
〇4Kフォトの使い勝手
4Kフォトは、GH4から搭載された動画機能を使った連写である。G7より連写の一つとして位置付けられており、使い勝手がよくなった。使い方には、4K連写、4K連写(S/S)、4Kプリ連写があり用途によって使いわけができる。GH4と比較して特によいと思う点は、カメラ内で再生して写真を選ぶ機能が使いやすくなったことである。カメラ内で選択する時、拡大表示ができるようになったので、ピント確認が容易になった。
〇4KフォトのAF
GH4では、4KフォトのAFが通常の静止画より遅く、使い勝手がよくなかった。特に私が4Kフォトでよく使っている100-300mm/F4.0-5.6は、仕様が古くAFが遅かった。かなり辛抱強く使う必要があった。それが先日、GX8のテスト撮影では、驚くほど早く合焦したのだ。ちょと眼を疑うほど早いのである。すっかり驚いてしまった。素晴らしく進歩しているのだ。
〇カスタマイズ性能
ほとんどのLUMIX機は、上位機種ほど各種操作をFnボタンやダイヤル等で、ユーザーの好みに応じて設定できるようになっている。使い勝手に優れた機種が多い。GX8に触ってみると、正にこのカスタマイズ性能高いのである。Fnボタンは、13も用意されているのだ。
ダイヤルでは、露出補正ダイヤルが始めから設けられているし、前、後ダイヤルもあり、各種設定ができる。また、後ダイヤルの上のFn13ボタンには、ディホルトでダイヤル操作切換えが割り付けられており、ダイヤル操作を更に増やすことができようになっている。
まだ私は、これ等カスタマイズは、途中段階である。よく使う操作を、何処に割り付けるか、考えるのも楽しいものだ。もうしばらく使いこんでから、決めたいと思う。
以上で1回目のレビューを終わりたい。
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「デジカメ生活を見る」
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