2013年12月7日土曜日

ニコン、フルサイズ一眼レフDfに触った


ニコンDfが11月28日に発売された。早速、感触を確かめるため家電量販店で触ってみた。
写真で見た第一印象は、イカツイ、ガンダム、グロテスクという感想を持ってしまったものの、
いざ実機に触ってみると、レトロな佇まいに心惹かれるものがあった。

カメラ雑誌の各誌でもプロの方々は、かなり誉めていて欲しい一台に入れている人が多い。
確かに、これまでにない一眼レフであり、フイルムカメラを知っている人ならだれでも心惹か
れるだろうと思う。

 


いざ、触ってよく見てみると、ちょっとダイヤルやボタンが目立って、違和感があったシルバー
色だが、単なるシルバーではなくちょっとアメ色が入っていて、なかなか上品なのだ。「いいじゃ
ない!」という言葉がついて出た。

次にグリップ。Dfのグリップはかなり小振りで、鷲づかみタイプではない。指を斜めにかける
タイプだ。よって大きな望遠レンズを手持ちで振りまわすカメラではない。やはりスナップ用途
なのだ。そう考えればこのグリップは理解できるし悪くないと思う。

DFの特徴は何と言ってもその操作性だ。各種の主要な設定をダイヤルとボタンでやるように
なっている。いじってみると、これがなかなか面白い。ISO感度、絞り、露出、シャッタースピード、
撮影モードがすべてダイヤル操作なのだ。

操作していると、昔触ったフイルムカメラを思い出した。フイルムカメラをいじっている気持ちに
なった。ちょっと回しずらい電源スイッチなども、昔のカメラも回しずらいところがあったとか、そ
んなところまで思い出させる要素が詰まっていた。

その中で操作がわからなかったものが撮影モードダイヤルである。力を入れて回しても回らな
い。押したも押しこめない。しかたなく店員さんに声を掛け聞くと、引き上げて回すのだと言われ
ビックリ。確かに上に引き上げると回った。そんな操作も昔のフイルムカメラにあったかもと思い、
笑ってしまった。

シャッターを切ってみた。するとちょっと堅い音がした。音と切った後のボディへの振動がちょっ
とソニーのα7と似ていると思う。固い壁に当たるような感じがした。ちょっと好みではないが、
まあ許容範囲だろう。

それにしても、いじればいじるほど、触れば触るほど、面白さにハマる。機械としてのカメラを操
作する楽しさを味わうことができる。素人がこの操作を遠目に見れば、きっと操作している人に
敬意を払うだろう。そして、素人には絶対使えないカメラである。

短時間であったが、Dfに触って思ったことがある。それは、Dfで撮った写真の写りが、少々悪く
ても、カメラが悪い、性能が悪いではなく、「お前が悪い」「お前の操作が悪い」とカメラに言われ
るだろうということである。それだけ、Dfには高い存在感がある。

触っていて、危うく私の「欲しいモード」のスイッチが入りそうになった。現在2つのマウントを使っ
ているので、そこは自分に言い聞かせた。「買わない、買えない」と。


「野良猫くん」
 

「デジカメ浪漫を見る」

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