オリンパスが5月11日、「OLYMPUS PEN E-P5」と「E-PL6」を発表した。「E-P5」の方は
PENシリーズのフラッグシップ機に位置づけられる機種で、現行の「E-P3」から約2年ぶ
りに発売されるものである。
「E-P5」 |
「E-PL6」の方は、昨年秋に発売された「E-PL5」の後継機になる。非常に発売間隔が短いので戸惑う。あまりにも間隔が短いので、一部に批判もある。
さて、今回の発表の主役は、フラッグシップ機の「E-P5」だ。内容を見ると、機能の向上としてWi-Fi、上下可動式液晶、薄いローパスフィルターの搭載等がある。
中でも個人的に最も素晴らしいと思うものは、ミラーレス一眼として初の1/8000秒の機械
式シャッターを搭載したことである。
以前から小型の1/8000秒のシャッター機構をつくることは、物理的な制約があって難しい
と聞いていたので拍手喝采である。これまで、ミラーレス一眼の最速シャッターは1/4000
秒なので、単純に2倍速く動くことになる。それだけ耐久性も要求されるだろうが、オリン
パスの技術者は、よくぞ成し遂げたものだ。
「シャッター機構」 |
これまで1/4000秒だと、明るいレンズを晴天下で開放絞りで使う場合、シャッタースピードが不足することが多々あった。NDフイルターで減光するか、絞って撮る必要があったが、1/8000秒あれば、まず問題ない。
キヤノンやニコンの一眼レフでも1/8000秒のシャッターを搭載しているのは、上級機の一部である。これで、オリンパスは一眼レフの上級機に肩を並べるシャッターを手に入れたことになる。
このことで各社は、小型化した1/8000秒のシャッター機構の開発に取り組むだろうと思う。
傍観するはずがないので、いい意味で技術開発の刺激になるだろう。
現在では当り前になったセンサーのゴミ取り機構も、始めて開発したのはオリンパスであ
った。これが各社を刺激して、現在ではほとんどのメーカーが何らかのゴミ取り機構を備
えている。これと同じことが起きて、各社が競うことになるだろうと思う。
OLYMPUS PEN E-P5の発売は6月下旬だという。諸事情で買えないものの^^;店頭では
ぜひ感触を確かめたい。その際には、またレポートしたいと思う。
「デジカメ生活を見る」
「雨のまち」 |
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