2012年11月19日月曜日

キヤノンEOS 6Dの発売前倒し


先週末、キヤノンはフルサイズの新型EOS 6Dを11月30日から発売すると
発表した。これまで12月上旬に発売としていたものだ。

また、EOS 6DとEF24-105L IS USMのレンズキットは、価格を3万円値下げ
るという。ただし、EOS 6Dと新型のEF24-70L IS USMレンズキットは、12月
上旬。

このニュースを聞いて、多くのキヤノンファンは驚いた。何しろこれまで、予告
より早く発売などしたことがないキヤノンである。遅れることはあっても早いこ
とがなかったので、驚いたのだ。

実情は、ライバル機ニコンD600が、相当売れているという危機感があるのだ
と思う。スペック的にもややリードするD600が、ほぼ同じ価格帯にあり、先行し
て売れているのだから、キヤノン上層部は相当慌てたのではないだろうか。

製造部門にムチを入れた感が強いが、それにしても、キヤノンは、ここのとこ
ろライバルのニコンの戦略を読み違えている気がする。

今年春に発売されたニコンD800は、画素数がキヤノンEOS 5D Mark IIIを1,000
万画素以上、上回るスペックだし、D600もEOS 6Dを上回っている。

単純に今造れるものをただ造っていては、競争に勝てない。ライバルのスペック
と同等か上回らないと、土俵に上がる前から負けているようなものだ。

現状でキヤノンは、これまで培ってきた販売力やユーザーの信頼があるから、
少々劣る製品でも、売れる。しかし、こうした負けの匂いが市場に蔓延すると
危険だ。

今、キヤノンには、大いに反省を促したい気分である。


「デジカメ浪漫を見る」


「秋光の中で」

0 件のコメント:

コメントを投稿