2015年7月5日日曜日

KIPONマウントアダプター「EF-MFT AF」を試す


今年4月中旬、マウントアダプターを販売している焦点工房が、KIPONの「EF-MFT AF」と言う画期的なアダプターを発売すると発表した。このアダプターは、マイクロフォーサーズカメラで、キヤノンのEFレンズ及びEF-SレンズのAFと手ブレ補正の動作、Exif情報を伝達するもので、世界初とKIPONが言うものであった。

この事を知って、キヤノンとLUMIXの一眼を使っている私は、即座に使ってみたいと思い、情報収集と同時に予約を入れた。ネット情報では、予約が多くて手に入れることが難しい記述があったものの、6月末に手に入れる事ができた。

『EF-MFT AF(左は入れもの、右が本体)』



行きつけのカメラ店で手に入れたのだが、どういう訳か焦点工房が楽天等で販売している価格より数千円安かった。
「EF-MFT AF」はずべてのレンズに万能ではない。焦点工房では、オリンパスとパナソニックのカメラで動作確認をしたレンズについて、HPで案内をしている。興味のある方は、下記のページで動作確認済みレンズリストのPDFファイルを開いて欲しい。

焦点工房(EF-MFT AF)

さて、私も所有しているEFマウントのレンズについて、LUMIX GH4に装着してチェックしてみた。ここの所、LUMIXの出番が多く、EFマウントレンズは増えていない。5DMⅢを買った時にEF-Sレンズは処分したので、むしろ減っている。増えない理由は、価格が高いことも大きな要因である。何しろ最近発売されているEFのLレンズは、20万円級ばかりなのだ。一般サラリーマンが手を出せる範囲を超えている。愚痴は、これくらいにして、所有しているレンズの作動結果を挙げよう。

レンズ名
AF作動
MF操作
備    考
EF24-105mm F4L IS USM
〇
〇
作動遅い、絞り・SS調整可能
EF400mm F5.6L USM
〇(注)
〇
作動普通、絞り・SS調整可能
EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM
〇
〇
作動遅い、絞り・SS調整可能
タムロンSP AF90mm F/2.8 Di MACRO
×
〇
絞り、SS調整可能
タムロンSP AF 180mm F/3.5 Di MACRO
×
〇
絞り、SS調整可能
タムロンSP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
×
〇
絞り、SS調整可能

(注):中心のAFのみ、ピントが合う。周辺は合焦しても、ピントが合っていない。

この表のとおり、タムロンレンズのAFは全部ダメだった。秘かにマクロレンズが動いてくれることを期待したのだが、残念な結果になった。ただし、MFでは十分に使える。電子接点があるので、絞り調整もSS調整も可能だ。これまで使ってきた電子接点のないアダプターでは、開放側でしか使えなかったが、かなり自由度が高まったと言えよう。


『テスト中』

『EF-MFT AFの装着』



EFレンズは、流石にすべて作動した。ただし、EF24-105mmもEF8-15mm F4L フィッシュアイも作動は遅めである。ミラーレスカメラが発売された当初のAFは遅めであったが、その作動のスピードくらいだろうか。AF全域でほぼ同じくらいのスピードで作動するので、何とか実用性はある。

EF400mm F5.6L USMは、一番古いレンズなので動かないだろうと思っていた。ところが、これが一番早く作動した。これには、驚いた。ただし、撮影した画像を見ると、中心のAFで撮ったものだけがピントが合っていた。周辺はAFが合焦しても、実際の画像はピンボケであった。中心部だけで使うなら、十分実用性がある。

なお、連写は、AFSであれば、秒6枚くらいの速度で動く。AFFで少しだけ動き、AFCでは全く作動しない。AFFとAFCで実用性はない。

『EF400mmの中心AFで撮影したトンボ』

『ピント位置の等倍画像』



テスト結果をまとめると以上のようになる。所有しているレンズが、古いものなので、仕方のない部分はあるが、よくぞAF作動を実現させたものだと感心した。焦点工房の作動確認を見ると、新しいレンズほど、結果がいいようだ。KIPONは、中国のメーカーであるが、よくぞ作ったと拍手を送りたい気持ちだ。装着した時のガタツキもないので、かなり精度が高いと思う。

こうした電子接点を持つアダプターは、ユーザーにとって大変ありがたい。今後こうしたアダプターが、各社から発売され、AF精度やスピードを競うようになれば面白いと思う。そうなれば、ユーザーは複数のマウントのカメラを自由に味わえるようになるからだ。

ただし、カメラメーカーが自社のカメラやレンズを守るため、電子接点のあるマウントアダプターの装着をさせない対策をすると困ってしまう。各カメラ、レンズメーカーには、そんな事をしないようにお願いをしたいものだ。

『蓮一花』




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2015年6月28日日曜日

気になるカメラLEICA Q(Typ 116)


久々に気になるカメラが、6月11日に発売された。それは、LEICA Q(Typ 116)だ。初めに発売予定のニュースで、デザインを見た時から心に刺さっている。どういう訳か、背面のデザインを一番気に入っている。

『LEICA Q の正面』
『LEICA Q の背面』

確実に言える事は、50万円を超えるライカ価格なので、とても買えるカメラではない。それでもスペックや操作性がよいとの記事を読むと完全に心が奪われてしまう。


LEICA Qは、35mmフルサイズセンサーを積んだレンズ固定式のカメラだ。いわゆる高級コンデジのジャンルに入る。他に35mmフルサイズを積んだレンズ固定式カメラには、ソニーDSC-RX1があって、人気機種なのだが、私の心は動いたことがない。

LEICA Qのスペックを上げると次のとおりだ。

〇画素数:2420万画素(有効画素)
〇センサーサイズ:24×36mmフルサイズCMOS
〇撮影感度:通常:ISO100~50000
〇レンズ:ライカ ズミルックスF1,7/28mm ASPH., 9群11枚、非球面レンズ3面
〇クロップ機能:35mm相当が約1,500万画素、50mm相当が約800万画素
〇手ぶれ補正:光学式
〇シャッタースピード:1/16000~30秒
〇シャッター機構:30秒~1/2000秒(機械式)、1/2500秒~1/16000秒(電子式)
〇撮影最短距離:30cm(標準)、17cm(マクロ)
〇ファインダー:電子ビューファインダー(368万ドット)、アイセンサー付き
〇AFシステム:コントラスト検出
〇連写:最高10枚/秒
〇液晶モニター:約104万ドットモニター / タッチパネル
〇動画:FHD 1920x1080p/60fps,30fps、HD 1280x720p/30fps
〇ボディ外装:マグネシウム合金とアルミニウム
〇ボディ寸法:130x80x93mm
〇総重量:590g(本体のみ)

このスペックや実際に購入した人などの感想を見ると、パナソニックの技術が感じられる。ところが、LEICA Qは完全にドイツ製である。

『LEICA Q の上面』


ライカのカメラには、パナソニックが日本で製造しているパナライカと呼ばれるライカブランドのカメラと、ライカ本社が作る純粋なライカカメラに別けられる。LEICA Qは、後者なのだが、これまでの流れとは異なり、パナソニックの技術も入れた新しいコラボ製品であろう。言わば、第三のライカカメラである可能性が高い。

推測ではあるが、パナソニックは、お家芸の非球面レンズの製造を始め、手ぶれ補正、アイセンサー、タッチパネル式液晶モニター、コントラストAF、動画機能などに関わっているように思える。それからバッテリーは、ライカV-LUX(パナソニック FZ1000)と互換性があると言う。

LEICA Qは、ライカカメラの伝統の上に、新しい発想のデザインと最新の技術を載せている。伝統と革新が融合しているのだ。撮影されたサンプル画像を見ると、ライカ ズミルックスF1,7/28mmが描き出すボケと立体感のある描写に心が動く。

現実的には、宝くじにでも当たらないと買えないカメラである。しかし、こうした高嶺の花的な憧れのカメラがあってもよい。カメラは単に撮る道具ではなく、カメラが持つ文化、意味、存在の深さを教えてくれるように思うからである。

『LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8による木漏れ日の紫陽花』




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2015年6月14日日曜日

LUMIX DMC G7に触った


6月4日、すでにイギリスで発表されていたLUMIX DMC G7が国内で発表された。G7は言うまでもなく現行機種G6の後継機主である。発売は6月25日だと言う。

Gシリーズは、ミラーレス一眼の先鞭を付けた歴史的機種なのだが、初代G1を除いては、話題性に乏しくあまりパットしたイメージがなかった。果たして今回のG7はどうだろうか?公開されたスペックやデザインを見ると、これまでのGシリーズにあった既存技術の寄せ集めではなく、新たな技術も入れられている。特に定着しつつある4Kフォトのいろいろな機能が充実しているではないか。

『DMC G7 の正面』
『DMC G7 の背面』

最近4Kフォトにハマりつつある身としては、非常に気になる。と言う訳で先日、パナソニックセンター東京へ行って、実機に触ってきた。

すぐに感想を書きたいところだが、主な仕様を書き出しておこう。

〇画素数:1600万画素(有効画素)
〇センサーサイズ:4/3型LiveMOS
〇撮影感度:通常:ISO200~25600 拡張:ISO100
〇シャッタースピード:1/16000~60秒
〇ファインダー:アスペクト比 4:3 / 約236万ドット 有機EL(OLED)
〇ファインダー視野率:約100% / 約1.40倍(35mm判換算:約0.7倍)
〇シャッター:フォーカルプレーンシャッター(電子シャッターあり)
〇連写:約8コマ/秒(AFS時) / 約6コマ/秒(AFC時) ライブビューでは約6コマ/秒
〇4Kフォト:4K連写、4K連写(S/S)、4Kプリ連写: 30コマ/秒
〇液晶モニター:3:2 / 3.0型 / 約104万ドットモニター / 静電容量方式タッチパネル / 約100%
〇動画:AVCHD/AVCHD Progressive/MP4
〇ボディ寸法:124.9x86.2x77.4 mm
〇総重量:360g(本体のみ)

まず、手に取ってデザインをじっくり見た。これまでになく直線を取り入れたちょとクラシックな佇まいになった。オリンパスが取組み、各社に伝播したレトロな角張った面処理を取り入れて来たとも言える。これまでのパナデザインも上手く融合させていてなかなかよい。プラスチックボディながら質感も手触りもよかった。

次に一番気になっていた4KフォトのAFチェック。G7は、GH4の4Kフォトのセッティング方法から変更されていた。背面から見て左側に設けられたドライブモードダイヤルで4Kフォトを選ぶようになっていた。詳細がわからないので、商品説明役の綺麗なお姉さんの説明を受けながら、チェックしてみた ^^

『DMC-G7 上面』




4Kフォトにセットしてシャッターボタンを押す。すると、直ぐ合焦のAF音が鳴るではないか。暗い場所へAFポイントを変えても、何処へ当てても直ぐ合焦のAF音が鳴るのだ。

これには、驚いた。素晴らしい進化だ、進歩だ。静止画のAFも試してみたが、全く差がない。いつもGH4の4KフォトのAFの遅さにイライラしているので、感動を覚えた。

4Kフォトは、AFの速さだけでなく、取り扱いも進化していた。撮影モードも3つある。一つ一つチェックは出来なかったものの、4Kプリ連写は可能性が広がる。シャッターボタンを押す前後1秒を自動記録するので、失敗を減らせるのである。

また、静止画の取り出しも簡単になった。GH4だと動画をコマ送りしながら選択する必要があったが、始めからコマで保存されるようになっていた。これなら拡大表示して、ピントの確認も容易だろうと思う。選択するのに手間が掛らないよう工夫されているのだ。

静止画の連写もどれだけ連続撮影できるか試してみた。シャッターを押すと軽快なシャッター音で連写が始まる。JPEGなら何処までも連写ができそうな感じで際限なくシャッターを切っていた。

仕様書では100枚まで連写が落ちないとあり、これは本当だろう。ただし、RAW+JPEGだと長つづきしない。仕様書では13枚でスピードが落ちると記載されている。それでも実用上は、ほとんど困ることはあるまい。

最後に、ファインダーのチェック。LUMIXのファインダーは、GH4から大きく改善されてきた。G7のファインダーもその流れの中にあり、見やすくてよいものだった。安心して使える事と思う。

最後にちょと気になった点と要望を上げておこう。
気になったのは、前後のダイヤルである。非常に良い位置に設けられており、使いやすいことと思う。ただ私の感覚だと回転が軽すぎるのではと思ったのである。この感覚には個人差があるので、一概に決めつけはできない。もう少し重い方が誤操作が防げるのではないだろうか。

G7は、デザインを含め、予想以上に進化していた。一眼カメラを欲しいと思っている人、4Kフォトに興味のある人にお勧
めしたいカメラになっていた。人気機種になりそうな予感がする。

GH4使いの私としては、ぜひ4Kフォトの進化部分をバージョンアップでGH4へ反映して欲しいところだ。ハード的に無理な部分があるなら、ソフトで可能なところだけでもアップをお願いして、このレポートを締めたい。

『パナセンター東京のある国際展示場駅構内:byGM1』




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2015年4月11日土曜日

ニコン COOLPIX P900 に触った


3月19日に発売された、ニコン COOLPIX P900が人気になっている。理由は、その焦点距離にある。何と35mm換算で光学24~2,000mmもの高倍率なのだ。

これまでレンズ一体型のカメラで最大の焦点距離は1,200mmであった。当然、一眼カメラの交換レンズに2,000mmなど存在しない。初めに2,000mmという数値を聞いた時、嘘だろう、まさか?と信じられなかった。

『COOLPIX P900』


では、COOLPIX P900の主なスペックを書き出してみよう。

〇画素数:1605万画素(有効画素)
〇センサーサイズ:1/2.3型CMOS(裏面照射型)
〇撮影感度:通常:ISO100~6400 拡張:ISO12800相当
〇シャッタースピード:1~1/4000 秒
〇ファインダー:0.2型電子ビューファインダー(92万ドット)
〇メカニカルシャッターとCMOS電子シャッターの併用
〇連写:約7コマ/秒
〇液晶モニター:3インチ92万ドット
〇動画:1920x1080(フルHD)
〇ボディ寸法他:139.5x103.2x137.4 mm
〇総重量:899g

となっている。
また、焦点距離2,000mmを構成する中身を調べてみると、EDレンズ5枚に加え、一部のレンズにしか使われていないスーパーEDレンズが1枚使われているという。かなり贅沢なレンズなのだ。

ここまで知ると、触って感触を試したくなる。早々に量販店で手に取ってみた。P900は、売り場に置かれているカメラをの中でひと際大きいので、すぐ目に着いた。

手に取った印象を率直にまとめてみよう。

【よいと思った点】
〇店内とは言え、初めて覗く焦点距離2,000mmは、迫力がある。初心者は仰天するだろう。
〇手持ちで2,000mmを撮るので、グリップがなかなか良く出来ている。ちょと古いニコンの一眼カメラは、浅いグリップ
のものが多かったが、最近改善されつつあり、深くて握りやすかった。
〇詳しいメニュー設定はわからないが、ニコンらしい操作性でまとめられていること。
〇ダイナミックファインズームで約4,000mm、更に光学ズームと電子ズームを併用すると約8,000mmまでズーム
できること。このズームは、他になく圧巻である。

【イマイチな点】
〇プラスチックボディなので、ちょと仕上げや造りが安っぽいこと。FZ1000よりも更にチープな感じがした。
〇レンズ部分を叩くと、空洞感が漂う音がすること。止もう得ないが、安っぽさを感じた。
〇ファインダー0.2型であり、高倍率の割には小さいこと。
〇RAW撮りができないこと。拘り派は残念だろう。

簡単にまとめると、こんな風になる。
やはり特筆すべきは、圧倒的な焦点距離である。ネット上の作例も2,000mmとは思えないほど、よく写っている。私の想像を超えていた。

ここまで写れば、悪天候の撮影でもない限り、野鳥撮りでもかなり使う事ができると思う。もしこれで、金属ボディでデザインや造り込みがもう一段よければ、一眼レフをかなり食うだろうと思う。一眼レフは、もう要らないと言う人もでたかもしれない。それは不味いので、ニコンとしては質感をやや落として、一眼レフと共存するようにしているとも考えられるのである。

今日の価格COMを見るとCOOLPIX P900の売り上げ順位は、2位である。先日まで1位だったのでかなりの人気機種になっていると言えよう。他のメーカー各社は、これを黙って見てはいないだろう。きっと1年以内に各社から対向機が出てくるだろうと思う。新たな段階の高倍率競争が始まりそうだ。注視していきたい。

『富士山と通勤電車』


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2015年2月19日木曜日

FUJIFILM X100T レビュー その4


レビューの最後は、ハイブリッドビューファインダーと名付けられた、X100Tのファインダーについて述べよう。
X100シリーズは、初期モデルからファインダーに拘って造られたカメラである。使ってみると、富士フイルムの技術者が、研究を重ねて造り上げたものだ、との感触が伝わってくる。

「MY X100T」

その特徴は、3つある。
まず、一つがOVFとEVFを自在に切り替えられる事だ。初めて使う人は、この事に驚くだろう。丁度、グリップ側の前面にあるレバーを操作すれば、OVFとEVFが切替えできるのだ。

OVFは、肉眼で見るように明るく精細である。EVFは、撮影範囲が明確で、露出が反映されたライブビューの画像が見える。撮影者の選択で、撮影用途によって、切り変えながら撮影できるのである。

2つ目は、MFで撮る時、OVFの視差を補正する技術が取り入れられている事である。X100シリーズのOVFは、レンズからの光をミラーやプリズム等で、ファインダーへ導く一眼レフとは異なる。あくまで、ファインダーの位置から見るOVFである。従って、見える範囲と写る範囲に差が出る。いわゆる視差がどうしても出る。

ところが、X100TではMF時に、この視差を補正する技術が使われているのだ。これを富士フイルムでは、リアルタイム・パララックス補正と呼んでおり、かなり優秀な補正が行われているのである。MF派にとっては、大変嬉しい技術と言えよう。

3つ目は、OVFでかつMFで撮るとき、右下にピント位置が拡大表示できるようになっていることだ。これはOVFの上にEVFの画像を一部表示させているもので、電子式レンジファインダーと名付けられている。

OVFを使いながらも、ピント位置が拡大することは、従来の常識にはない。また、ピーキング機能まで使えるので有難い。OVFでかつMFで撮りたい。そう言う人は結構多いはずだ。そんなカメラ好きのピント調整をしっか補佐してくれる機能が付いているのである。

「MY X100T」

このように、X100Tはファインダーに、徹底的に拘って造られている。特にOVFでかつMFで撮ることを前提にしていると言えよう。そう考えると、レンズの外側にネジを切り、レンズを極力短くしている事も理解できる。レンズが長いとOVFの視界を邪魔することになるからだ。

その意味では、フードを付けると、視界の邪魔になるので、元々フードを付けないことを前提にしているように思える。もし、フードを付けるならEVFで撮影する方が見やすい。

OVFでかつMFで、撮影範囲フレームで撮影範囲を確認しながらシャッターを押すことは、視界の中からベストな所を切り取る感覚がすると、往年のカメラファンは言っている。私の場合、年齢的には往年のカメラファンに近いものの、フイルム全盛期に、カメラにハマったことがないので、残念ながらその感覚がない。しかし、X100Tに使い慣れてくれば、やがてベストな個所を切り取る感覚が身につくのではないか、と期待しているところだ。

X100Tは、OVFに拘った35mmの単焦点カメラである。まさに、カメラオタク向けカメラと言えよう。単に綺麗な写真が撮りたい人には勧められない。カメラについて深く知りたい、勉強したい人にはおススメしたいカメラの一台である。

さて、このレビューは、とりあえずこれで終わり。まだ、使い始めて短期間なので、その内、改善要望などを含め、再度レビューできればと思っている。

「レビュー その1」    「レビュー その2」    「レビュー その3」


『神代植物公園(X100T スタンダード)』




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2015年2月13日金曜日

FUJIFILM X100T レビュー その3


今回は、X100Tの画質についてプレビューしよう。富士フイルムのカメラは、JPEGで撮るとき、基本スタイルをフイルムシュミィレーションの中から選択して決める。X100Tでは、11種類の中から選択できる。私はROVIA/スタンダード、Velvia/ビビッド、クラシッククロームをブラケティング機能(同時3枚記録)でよく使う。

では、ブラケティングで撮った3つの画像を紹介しよう。また、4枚目には、LUMIX GH4のスタンダードの画像も載せたので、比較してみて欲しい。(発色の違いがわかるようように、赤い郵便車を撮影してみた。運転者の方ご容赦!)

「X100T スタンダード」

「X100T ビビット」

「X100T クラシック」

「GH4 スタンダード」


これを見ると富士フィルムが、フイルムシュミィレーションで、記憶色、またかつてのフィルムの発色を追求していると言っていることがよくわかる。X100TのスタンダードとGH4のスタンダードちょと似ているが、微妙に異なる。郵便車の赤色はGH4が明く、空の青色はX100Tの方がかなり青い。この青は、意図的な発色に見えるが嫌みな色ではない。まさに記憶色といえよう。

もう一例、自然風景に近いものをアップしてみた。LUMIX GH4にはクラシッククロームはないので、風景で撮ってみた。

「X100T スタンダード」

「X100T ビビット」

「X100T クラシッククローム」

「GH4 スタンダード」

「GH4 ビビット」

「GH4 風景」


X100Tは全体的にコッテリした画質に見える。そして、GH4よりコントラストが明らかに強い。コントラストを強調した絵作りと言えよう。GH4のビビットはかなり派手かなと思っていたが、実はX100Tの画像に一番近いように思える。

次に、X100T、GH4、5Dm3のスタンダード画像を比較してみよう。


「X100T スタンダード」


「GH4 スタンダード」


「5Dm3 スタンダード」


「X100T スタンダード」


「GH4 スタンダード」


「5Dm3 スタンダード」


2種類の画像を見ると、それぞれの露出傾向が見えてくる。5Dm3は、使っていて思うとおりで、ややアンダーな露出傾向が出ている。GH4は、2枚ともやや明るめで、現実に近いが、やや淡白な写りに見える。X100Tの1枚目は一番適正に見えるが、2枚目は一番アンダーになっている。

発色傾向をみると、X100Tと5Dm3が曇り空を青くしようとしている傾向が見え、記憶色を追求しているように思える。古くからのカメラメーカーの考えを垣間見る気がした。

X100Tは、まだ撮影枚数が少ないものの、こってりとしたメリハリのある画像が得られると言える。フイルムシュミィレーションによって、異なる部分はあてっも、基本のメリハリある画像は変わらない。それは、メーカーの発表どおり記憶色とフィルムの発色を追求した結果であり、古くからのカメラファンには嬉しい風合いだろう。

その3の最後に、新しく搭載されたクラシッククロームを使い好みの発色で撮れた2枚をアップしよう。

「クラシッククローム」

「クラシッククローム」


実は、ちょと期待したクラシッククロームなのだが、思ったとおりの色合になかなかならない。期待が強すぎたのかもしれない。X100Tで撮った写真の内、この2枚が私が想像していたクラシッククロームになっている。あまり強いクラシッククロームにすると、画像フェクトになるので、メーカーはそれを避けたのだろうか。いずれにせよ、撮り方使い方を研究してみたい。

さて、X100Tのレビューは、3回で終わる予定であったが、機能などについて踏み込めていないのでもう1回追加する予定である。

「レビュー その1」  「レビュー その2」     「レビュー その4」

『多摩川の詩(X100T スタンダード)』


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2015年2月5日木曜日

FUJIFILM X100T レビュー その2


実は、昨年9月にドイツで開催された「フォトキナ2014」に合わせて、各社から発表されたカメラの中に、FUJIFILM X100Tがあったことに気が付いていなかった。私の眼は、LUMIX LX100やライカD-LUX Typ109を見ていたのだ。実際、有明のパナソニックセンターへ足を運んで、LX100の感触を確かめていた。

そして、概ねLUMIX LX100に決めた頃、FUJIFILM X100Tが発売される事を知った。X100シリーズは、平成11年3月に初代のX100が発売されてから、クラシックなデザインに心が止まり、量販店でよく手に取っていたモデルだった。

LUMIX LX100とFUJIFILM X100Tは、シャッタースピードと露出補正ダイヤルを備え、レンズ回りに絞りリングを配したモデルである。共にかつてのフイルムカメラの操作性に拘っている。

異なるのは、撮影素子の大きさとレンズの焦点距離。LX100の方がズームレンズなので利便性は高い。しかし、私が選択したのは、よりマニアックな単焦点のX100Tである。やはり、デザインに心を奪われていのだ。また、LUMIXファンではあるが、FUJIFILMを選択しても、コンパクトカメラなら、レンズが増えず散財にはならないと判断したのである^^;

カメラは車に似ていると思う。スペックとデザインが買う重要な基準になるからだ。また、買うと何らかのドレスアップをしたくなるところも似ている。ただし、個人的にカメラは、実用中心で使ってきたので、ほとんどドレスアップしていない。スナップ中心に使うLUMIX GM1やGX7にボディケースを付けている程度である。

X100Tにもボディケースやフードくらいはと考え、装着しているので、それを紹介をしておこう。まず、フードから。
X100Tのレンズは、先端内側にネジ切りがされていない。逆に外側にネジ切りがされていて、そこにフロントリングが付いている。


まずレンズの先端外周にあるフロントリン
グを回して外す。

フードのセットは、アダプターリングとフードは
分けられる。リングの外周にフードをはめる構
造になっている。
「フロントリングを外したところ」

「アダプターリング(左前)とフード(右奥)」


アクセサリーのフードを買うと、アダプターリングはセットで付いている。アダプターリングだけでも販売されている。アダプターリングがあれば、フードだけでなく、レンズ保護フィルターも付けられる。だし、純正品は値段が高い。FUJIの直販サイトで、フードのセットが、10,286円(税込)、アダプターリングが3,601円(税込)もする。私は行きつけのカメラ屋で無傷の中古品をGETした。半額以下だった^^;


外したレンズ外周のネジ切りに、アダプタ
ーリングを回し込んで付ける。
アダプターリングの外周にフードを回しこん
で装着する。
「アダプターリングだけを付けた状態」


「フードを付けて完成、なかなかカッコいい」


ご覧のとおり、純正のフードを付けると、一層カッコよくなる。だだし、ちょと出っ張る。そこで、他にないものかと探してみると、エツミのインナーフードが付けられることがわかった。これだと約3,000円くらいなので安くてすむ。買って装着して見たが、これもなかなかイケル。ソニーのレンズ用に作られたものなので、同じシルバーでも色が合わない。ちょと眼をつむる必要がある^^;


インナーフードは、フードと先端のキャップ
に分かれている。
インナーフードは、アダプターリングの内側
に回しこむ。キャップもねじ込み式だ。
「インナーフード(左前)とキャップ(右奥)」

「インナーフードを付けたところ、完成」


インナーフードの色には、黒もある。ネットで検索すると黒を付けている人もいた。なお、形を見てケラレを心配するかもしれないが、試してみたところ、全くケラレは出ない。効果も純正タイプと同じくらいだと思う。

次にボディケース。X100シリーズのボディケースは、クラシックなデザインのカメラなので、革製品の加工をしている様々なメーカーから発売されている。なかなかカッコイイものもある。ただし、値段が高く数万円はする。
そこで価格が比較的安い純正のものを買った。純正は、1万円程度で全体が覆える構造になっている。黒と茶があるが、茶の色味が好みでなかったので、黒をチョイス。売れ筋は茶らしく、黒はヨドバシにも置いていなかった。注文して取り寄せた。


ケースは下部と上部に別れている。 上部は後から被せるようになっている。
「下部ケースを付けた状態」

「上部ケースはマグネットで止まる」


装着して見ると、なかなか渋くて正解だと思っている。革の質や縫合など細かい部分を見ると、値段相応の感じで、高級感はイマイチ。付属のストラップもちょと硬い。まあ、使い込めば風格がでてよくなるだろうと期待している。

なお、このケースは、アダプターリングを装着して保護フィルターやフードを付けると、上部を覆う側が付けらない。一切のフードなしの状態でないと上部カバーは付けられないので注意が必要であ。私の場合は、面倒だが撮影地に着いてから必要に応じて、フードを付けるようにしている。
ボディ全体を覆えるケースは、鞄やザックの中でも、他のものによってキズが付くのを防げるのでなかなか良い。かなり無骨だが^^;

最後にホットシューカバーを紹介しよう。X100Tのホットシューは、むき出しのままである。LUMIXでは、始めからカバーが付いているが、FUJIでは付属していない。別売でホットシュに装着するサムレストが発売(約1万円)されているが、私は数百円のニコンのカバーを付けた^^;
たぶん他のメーカーのものでも取り付けられると思う。


「むき出しのホットシュー」

「ホットシューカバーを装着」


ホットシューカバーを要らないと言う人もいるだろう。実用上は無くても問題ないと思う。気にするか、しないか、また好みの問題だろう。

ネットで「X100 ドレスアップ」で検索すると、沢山の事例が出てくる。X100シリーズは、撮る楽しみの他に、飾る楽しみも備えたカメラと言えるだろう。私は、ドレスアップを趣味的にやるつもりはない。実用性の上であった方がいいものは取り入れたいと思っている。

純正品のアクセサリーとして、テレコンバージョンレンズも発売されている。他のブログを見ると、持っている人も多い。私はLUMIXで買ったことがあるものの、結局あまり出番がなかった記憶があるので、今のところ買う予定はない。35mm単焦点だけで行こうと思っている。

 「レビュー その1」   「レビュー その3」     「レビュー その4」

『夕方の東京駅(by X100T)』


「デジカメ生活を見る」