その1では、EXテレコンの静止画での利用を中心に書いたので、今回は動画での利用を紹介したい。GH5やG9の動画で使うと、4Kで1.4倍、FHDで2.7倍もの倍率アップになる。撮影中に接近が難しく倍率が不足する時などには、EXテレコンは、実に有効である。
特に効果的なのは、倍率から見てもFHD(1920×1080)である。今の時代、4Kがもてはやされるものの、YouTubeでも多くはFHD(1920×1080)でアップされている。FHDであれば、4Kテレビであっても綺麗に鑑賞できる。
1.動画で使う(FHD:1920×1080で2.7倍の望遠)
EXテレコンを動画で使う手順は下記のとおり
(1)クリエイティブ動画モードを選ぶ
LUMIX機には、動画を撮るのにより便利な「クリエイティブ動画モード」がある。これまで、絞り優先やシャッタ優先モードで、いわゆる「動画ボタン(赤)」押して撮っていた方には、「クリエイティブ動画モード」で撮ることを強く勧めたい。
「クリエイティブ動画モード」は、下の写真のようにモードダイヤルで設定する。「クリエイティブ動画モード」にすると、「動画ボタン(赤)」でも撮影できるが、通常のシャッターボタンで撮影ができるようになる。シャッターボタンの方が押しやすいので、とても便利になるのだ。
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また、カメラ内のメニューも変わり、一番上の「撮影」が「クリエイティブ動画」に変更され、より詳細な動画の設定ができるようになる(GH5やG9の場合)。 |
(2)動画の記録方式と画質設定を決める。
次に、記録方式と画質設定を決める。記録方式は、通常のMP4で十分だが、GH5とG9には「MP4 HEVC」や「MOV」もある。記録方式で「MP4 HEVC」や「MOV」を選ぶと8bitと10bitのメニューが混在しているので注意したい。
10bitは超の付く高性能なパソコンでないと再生も編集も出来ない。また、家庭用の編集ソフトでは扱えない。プロが使う編集ソフトが必要になるので注意しよう。
EXテレコンを使うと、望遠倍率が4Kで1.4倍、FHDで2.7倍になる。現段階で私の勧めは、FHD/30Pである。
(3)Fnボタンを押してEXテレコンをONにする
その1で説明したEXテレコンを設定しているFnボタンを押す。
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Fnボタンに設定しているEXテレコンのメニューは、左の画像のように表示されるはずだ。EXテレコンを使う時、ONにする。また、使わない時はOFFにする事を忘れずに。 |
2.EXテレコンの説明動画
下記の動画は、YouTuBeにアップしているEXテレコンを説明した「超望遠EXテレコンで野鳥を撮影!」である。EXテレコンの倍率が理解できると思う。
(動画は全画面表示可能)
3.EXテレコンの作例動画
下記の動画は、EXテレコンで撮影したもの。すべて多摩川に飛来した冬鳥たちである。通常の倍率だと撮影が難しいところだったが、EXテレコンを使うことで、大きくとることができたものである。
(動画は全画面表示可能)
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4.EXテレコンの注意点
童画でも静止画でEXテレコンを使った後には、必ず記録画素数を元に戻すことを忘れないようにしたい。
EXテレコンをOFFにしても、記録画素数は自動的に元に戻らないので要注意である。私自身、何度か忘れてしまい、少ない画素数で通常撮影をしてしまった失敗がある。
ただし、RAW+JPEGで撮影していれば、JPEGは少ない画素数でも、RAWは元の画素数なので救済できる。当然、JPEGは元には戻らないので、JPEGだけで撮影する方は、特に気をつけたい。
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