昨年、12月22日から大手の家電量販店にDC G9が展示されているというので、早速、手にとって感触を確かめてみた。
写真で見た時は、大きくて重い印象を持ったが、実際手に取ると、あまり大きくなったとは思えなかった。重さも電池が装着されていないので、軽すぎるぐらいに感じた。電池が入ると、この印象は変わるかも知れない。
DC G9は、写真で見た時からデザインの良さを感じたが、実機もそのとおりだった。LUMIX史上最高の出来映えだろう。現行、他社のカメラと比較しても、俊逸なデザインだと思う。
グリップもまた、LUMIX史上一番握りやすいのではないだろうか。実にしっかりしていて、小指もしっかり握れる。大きなレンズを付けて、振り回しても違和感はないだろう。
|
|
G9は、これまでのGやGHシリーズの流れと異なる点が、3点ある。それは、
■ 右側上部にステータスLCDが設けられたこと。
■ 電源スイッチが、シャッターボタン周りに配されたこと。
■ 左側にモードダイヤルとドライブモードが上下に重ねられたこと。
である。簡単に言うと、ステータスLCDを設けるために、これまでの配置を変えたのだと思えば理解できる。それだけ、ステータスLCDを設ける事に拘ったのだと思う。聞くところでは、海外のプロカメラマンからの要望が強かったらしい。
確かにステータスLCDは、キヤノンやニコンの一眼レフに採用されているので、違和感はない。LCDを見ながら、ダイヤル操作が出来るし、電源を入れた段階で、カメラの設定確認ができるので、有用だろうと思う。
シャッターボタン周りに配された電源スイッチは、伝統的にニコンの一眼レフに採用されている。シャッターボタンを押す人差し指で、ON、OFFできるので、利便性が高いのだろう。
左側にモードダイヤルとドライブモードが重ねられた事は、ステータスLCDを設けた結果なので、やむを得ないが、慣れれば、スムーズに操作できるだろうと思う。
それでも、あえて好き嫌いで言うなら、私はGH5のダイヤル配置や操作性の方が好きである。GH3から、馴染んでいる事はあるが、不便を感じた事はないし使いやすい配置だと思っている。
|
|
DC G9の一番大きな売りは、電子シャッターによるAF追随連写(AFF/AFC)20枚/秒である。テスト操作してみたが、噂どおりファインダーは、ブラックアウトせずスムーズに撮影することができた。LUMIXユーザーであれば、4Kフォトのファインダー表示と思えば理解しやすい。
メカシャッターの高速は、AF追随連写(AFF/AFC)9枚。これは、愛用しているGH5と同じで、バタバタする従来方式のファインダーである。GH5の場合、超望遠域で連写すると、途中の画像がやや不鮮明になる。
G9は、どうかと確かめてみたものの、鮮明に見えるように改良されたとは言えない。GH5より見やすいファインダーなのだが、店内という限られた場所なので、ハッキリした事が判らなかったのである。
G9への期待は、大きい。これまで、動画へ力点を置いてきたPanasonicが、初めて静止画のフラッグシップとして宣言した機種である。ファラッグシップ機らしく、LUMIXでは初の、80Mのハイレゾモードも備えている。
現段階では、GH5を愛用しているので、直ぐにG9を買うことはない。デザインが素晴しいので大いに気になっている。海外での評価も高いので、発売後のユーザーの評価を見て、買いモード全開になるかもしれない。
「デジカメ生活を見る」
0 件のコメント:
コメントを投稿