オリンパスは11月2日、9月のフォトキナで開発発表していた「OM-D E-M1 Mark Ⅱ」を、年内に発売すると発表した。言うまでもなくE-M1 Mark Ⅱは、2013年10月に発売されたOM-D E-M1の後継機種であり、オリンパスのフラッグシップ機にあたる。
|
|
この発表を受けて、価格COMにもページが設けられボディ単体は、早くも売れ筋ランクがデジタル一眼で23位、ミラーレスで9位になっている。価格は、ボディだけで20万円を越えているのに、まずまずの人気ぶりだ。
それでは、発表されたスペックを挙げてみたい。
〇画素数:2037万画素(有効画素)
〇センサー:4/3型LiveMOS / ローパスフィルターレス
〇撮影感度:通常:ISO64~6400 拡張:ISO25600
〇手ブレ補正:ボディー内手ぶれ補正(撮像センサーシフト式5軸手ぶれ補正)/ 5軸シンクロ手ぶれ補正
〇シャッタースピード:電子制御フォーカルプレーンシャッター1/8000~60秒
電子先幕シャッター1/320~60秒
電子シャッター1/32000~60秒
〇ファインダー:アイレベル式液晶ビューファインダー、約236万ドット
〇ファインダー視野率:約100% / 約1.30倍~約1.48倍
〇連写:「H」約15コマ/秒(10~15コマ/秒に設定可、「L」:約10コマ/秒(1~10コマ/秒に設定可)
※プロキャプチャー連写L:約18コマ/秒(10、15、18コマ/秒に設定可)
〇ハイゾレショット:50M画素相当、25M画素相当(撮像センサーをずらしながら8回撮影して自動合成)
〇液晶モニター:3:2 / 3.0型 / 約104万ドット、2軸可動式モニター / 静電容量方式タッチパネル / 約100%
〇動画:MOV(MPEG-4AVC/H.264 )、AVI(Motion JPEG)
※4K:4096 x 2160(C4K)/ 24p / IPB(約237Mbps)、3840 x 2160(4K)/ 30p、25p、24p / IPB(約102Mbps)
〇ボディ寸法:134.1mm(W)×90.9mm(H)×68.9mm(D)
〇ボディ構造:防塵防滴 / マグネシウムダイキャスト使用
〇総重量:498g(本体のみ)
書き出したスペックは、要点だけである。連写や動画などについては、細かい規定があるので、気になる方は、メーカーのHPで確認して欲しい。
ボディデザインを見ると、E-M1のクラシックでソリッドなデザインは、少し緩くなっている。特に正面から見ると、左側の肩が丸くなった印象である。また、横幅と高さが大きくなって、小さかったE-M1のグリップが改善されているようだ。それでも、手の大きな外国人がグリップしている写真を見ると、若干窮屈に見える。発売されたら、じっくり手にとって確認してみたい。
|
OM-D E-M1 Mark ⅡのHPを見ると、連写性能を強くアッピールしている。電子シャッターを使った場合、AF追随で約18コマ/秒だと言う。もちろんRAW記録も可能。これは、キヤノンやニコンのフラッグシップの一眼レフ機(最速で14コマ/秒)を超えるスピードだ。
単純に連写枚数が多いことで、優位性を語るわけにはいかないものの、連写に弱いと言われていたミラーレスが連写を武器にしてきたと言えるだろう。
一眼カメラの将来を考えると、一眼レフ機は、機械式シャッターを使うので、高速連写には、自ずと限界があると思う。高速読み出しができるセンサーと高いフレームレートのEVFが開発されるなら、これからは、ミラーレス機が連写のイニシアティアブを握るとも言えそうだ。
E-M1のセンサーは、分解した結果、Pnasonic製だった。Mark Ⅱのセンサーは、ソニー製だと言われているが、設計はオリンパスの医療用センサーの開発チームだという噂である。さて、実際の写りはどうなのだろうか?海外サンプルは、信用できないので、発売後の画像を見てみたい。
私的に気になるのは、LUMIX GH5の開発に、このE-M1 Mark Ⅱのスペックがどう影響を与えているかである。当然、得意な4Kや6Kフォトはあるとしても、連写速度、ハイゾレショットなどに対抗できるようになっているのかどうかである。LUMIXもボディ内手ブレ補正を採用したので、高画素のハイゾレショットも理論的には可能なはずである。ぜひ、GH5では実装して欲しいものだ。
|
「デジカメ生活を見る」
0 件のコメント:
コメントを投稿