2016年10月13日木曜日

フォトキナ2016で続々と新製品が発表 Ⅱ


2回目をアップ。今回は、富士フイルムとオリンパスである。気になるところから書いている。合計で3回になる予定である。


〇富士フイルム
富士フイルムは、かつてニコンからFマウントボディの供給を受けて、小規模ながら一眼レフを作っていた。ところが、ミラーレスで独自のXマウントを展開し始めてから、一気にブレークしつつある。

元々レンズ作りは、フジノンレンズとして定評があったので、一気にXマウントのレンズを供給し、ユーザーの心を掴んでいる。また、フイルムメーカーらしく、独自の発色やノイズ処理に長けていて、ミラーレス市場に食い込みつつある。

今回のフォトキナでは、何と中判ミラレースカメラ「FUJIFILM GFX 50S」の開発を発表した。2017年初期の発売を目指しているという。富士フイルムは、以前からフイルムの中判カメラ(レンズ固定)を作っているので、違和感はないのだが、ニュースを聞いた時には驚いた。

『GFX 50S 正面』


『GFX 50S 背面』



何しろ中判カメラと言えば、キヤノンもニコンも手を出していない領域であり、需要について疑問を持ったからである。日本での中判といえば、ペンタックスが2014年の6月に発売したPENTAX 645Z等があるが、シェアを拡大しているとは思えない。

GFX 50Sのセンサーサイズは、43.8×32.9mmだというので、645Zのセンサーとほぼ同じだが、ミラーレスなので、一眼レフの645Z(1470g)よりは、かなり小型、軽量化されていて、ここにアドバンテージがあるのだろう。富士フイルムも、競争相手は35mmの一眼レフ機だと言っているので興味深い。果たして、キヤノンやニコンの一眼レフのシェアに食い込めるのかどうか、大いに気になるところだ。

現在の富士フイルムの主力は、APS-Cサイズのミラーレス機である。X-ProとX-Tシリーズを展開していて、両シリーズともレトロなデザインでユーザーを獲得している。

『X-T2正面』

『X-T2背面』



9月8日には、X-T1の後継機であるX-T2を発売した。X-T1の弱点だった連写能力を高め、動体撮影にも対応しているという。X-T2には、縦位置グリップも用意されているが、個人的にはグリップが小さい事が残念である。

スナップ用途だけのカメラなら、グリップが小さくてよいのだが、動体や野鳥撮りをするには、グリップは大きい方がよい。それに、XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WRの超望遠レンズもラインアップされているのだから、もう少ししっかり握れる大きいグリップの方がよかったのではないかと思う。


〇オリンパス
オリンパスは、E-M1後継機である E-M1 Mark Ⅱをフォトキナ前日のイベントで開発発表した。中でも高速連写に力が注がれ、AF追従のフル画素RAWで18コマ/秒(メカシャッターでは10コマ/秒)、AF固定のフル画素RAWで60コマ/秒(メカシャッターでは15コマ/秒)の撮影を実現しているという。動画では、4K30Pに対応している。

『EM1mⅡ 正面』

『EM1mⅡ 上面』



動体を高速連写するには、センサーの読み出しが早くても、EVFのフレームレートが高くないと意味がないのだが、この辺もしっかり開発されていて120fpsだという。大いに期待の持てるスペックになっていて、オリンパスファンは、大いに期待していることだろう。

また、2本のPROレンズの開発も発表された。「M.ZUIKO DIGITAL ED 25mm F1.2 PRO」と「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-100mm F4 IS PRO」であり、11月下旬に発売される予定だ。

個人的には、12-100mm F4 が広範囲をカバーできるので興味が沸く。PROの名が付くので、単なる便利レンズではないと思うが、描写力はどうなのだろうか。発売されたら、レビュー等を見てみたい。

次回、3回目は、ソニーとペンタックスを書く予定。


「デジカメ生活を見る」



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