2016年1月23日土曜日

LEICA 100-400mm F4.0-6.3の国内発表ほか


1月19日、気になっていた「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3」(H-RS100400E)が国内発表された。国内での発売日は、3月10日。メーカー希望小売価格は、税別230,000円だが、大手量販店の価格は、税込みで200,000円を切っている。また、価格COMの最低価格は、現段階で税込み178,840である。

『GX8に装着したLEICA 100-400mm F4.0-6.3



発売日と価格は、ほぼ私が予想していた枠内に収まり、ほっとしている。いくらLEICA名があるとはいえ、実売が20万円を超えるとイメージが悪い。各所の掲示板を見ても、この価格を歓迎する旨の書き込みが多く、即予約を入れている人が多いようだ。

さて、私はどうするか?3月なら冬の野鳥がまだ撮影できるものの、来年まで辛抱しようかと思っているところである。今季は、手持ちのレンズで我慢しながら、価格が少しでも下がるのを待ちたいと思っている。

ただ、ちょと気になるのが、価格COMの売れ筋ランキングがすでに14位になっていることだ。同時期発売のオリンパス「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」が98位なのに、この人気ぶりは異常だろう。果たして私が買おうとした時、月産200台なので手に入るかどうか?そこが問題だ^^;

超望遠の800mmは、野鳥撮影好きの心を擽る。それが手持ちで撮れるのである。マイクロ4/3の画質なら、APS-Cにほぼ並んでいるので、キヤノンやニコンユーザーも大いに気になっている人も多いだろう。描写力の評判によっては、先々大量に4/3陣営へ引っ越して来る事も考えられる。今後の推移が興味深い。

この日、パナソニックが国内発表した製品は、レンズだけではない。コンパクトデジタルカメラの「DMC-TX1」と「DMC-TZ85」の2機種、そして、コミュニケーションカメラ「DMC-CM10」を発表したのである。

『LUMIX DMC-TX1



この内、一番気になるのが、1型センサーの「DMC-TX1」だ。スペックを見るとなかなか魅力的で、かなり気になっている。デザインンも好みである。質感や操作性は、触ってみないと解らないが、写真で見る限り、よさそうに思える。

今回は、生産が遅いようで、まだ実機が何処にもない。いずれ東京のパナソニックセンターに、レンズもカメラも展示されるだろうから、手に取って確認したい。

『4Kフォトでの流し撮り』





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2016年1月11日月曜日

マイクロ4/3(MFT)の超望遠時代開幕


マイクロ4/3は、望遠に有利なフォーマットだと言われながら、これまで真の意味でそれを生かせるレンズがなかった。それが1月6日に、マイクロ4/3の担い手であるオリンパスとパナソニックから、やっとフォーマットの特性が生かせる望遠レンズが正式に発表された。

M.ZUIKO ED 300mm F4.0

LEICA 100-400mm F4.0-6.3


発表されたレンズは、オリンパスから「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」が、パナソニックから「LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. Telephoto-Zoom」である。

簡単に言えば、オリンパスのレンズは、300mmF4.0通しの単焦点レンズで、PROの名が付く高級レンズだ。1.4倍のテレコンを装着すれば35mm換算で焦点距離840mmが実現できる。一方パナソニックのレンズは、100-400㎜F4.0-6.3のズームレンズだが、LEICAの名が付き、こちらも高級レンズだ。35mm換算の焦点距離は、テレコンなしで200-800mmとなる。

それぞれのレンズのスペックを上げると以下のとおりだ。

【M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO】
〇焦点距離:300mm(35mm判換算600mm相当)、F4.0
〇レンズ構成:10群17枚(スーパーEDレンズ3枚、HRレンズ3枚、E-HRレンズ1枚など)
〇コーティング:新コーティング「Z Coating Nano」
〇手ブレ補正:有り(VCM機構)、ボディ内補正と連動
〇絞り羽枚数:9枚(円形絞り)
〇最小絞り:F22
〇最短撮影距離:1.4m
〇最大倍率:0.24(35mm換算0.48倍)
〇フィルターサイズ:φ77mm
〇フード:内蔵型
〇重量:1,475g(三脚座含む)
〇寸法:直径φ92.5×227mm(フード収納時)
〇発売日:2月下旬
〇希望小売価格:税込み399,600円
〇現在の価格COM最安価格:287,700円

【LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3 ASPH. Telephoto-Zoom】
〇焦点距離=:100~400mm(35mm判カメラ換算の200~800㎜)、F4.0~F6.3
〇レンズ構成:13群20枚(非球面EDレンズ1枚、UEDレンズ1枚、 EDレンズ2枚など)
〇コーティング:ナノサーフェスコーティング
〇手ブレ補正:有り(POWER OIS)、ボディ補正と連動
〇絞り羽枚数:開口型9絞り羽根/円形開口絞り
〇最小絞り:F22
〇最短撮影距離:1.3m
〇最大倍率:0.25(35mm換算0.5倍)
〇フィルターサイズ:φ72mm
〇フード:内蔵型
〇重量:重さ約 985グラム
〇寸法:直径φ83mm×171.5mm
〇発売日:3月中旬(海外)
〇価格:約1,800ドル(海外)

現段階で、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3は、国内発表されていないので、国内での発売時期と価格は未定である。これまでの製品の例から推測すると、発売時期は3月中旬から大きくずれることはないだろう。また、価格もこれまでの予測より安くて、20万円を超えることはないだろうと思われる。

マイクロ4/3愛好者にとっては、どちらも魅力的なレンズである。二つの超望遠レンズは、キヤノンとニコンの独壇場である野性動物やスポーツ撮影の分野を揺るがすかもしれない。写りによっては、マイクロ4/3の評価が大いに高まるだろう。

現在、私は超望遠での野鳥撮影は、G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6とキポンのアダプターでキヤノンEF400mm F5.6L USMを使っている。両方とも仕様の古いレンズなので、早く新しいレンズを使ってみたい。買う最終決断は、価格と写りであり、LEICA DG VARIO-ELMAR 100-400mm F4.0-6.3の国内発表を待ち望んでいるところである。

【夕映えを飛ぶシラサギの群れ】




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