2016年3月31日木曜日

LUMIX DMC GX8その後


GX8を使い始めて、約半年が経過した。使い方にもすっかり慣れ、手に馴染んでいる。スナップから風景撮り、野鳥撮りとオールマイティーに使っている。
価格は当初より下がっているので、購入を検討している人もいるだろうと思う。何かの参考になればと、現段階での評価を、簡単に箇条書きでまとめてみた。評価記号は、次のとおりである。◎大変良い 〇良い △もう一歩 ×悪い
4段階で評価してみたが、×の悪いはなかった。


項  目 評 価 コ  メ  ン  ト
ボディ全体 当初、大きいと思ったボディサイズにも慣れ、違和感なく使っている。大きいレンズを装着してもバランスが良い。ただし、GXシールズとして見ると、デザインの統一性が少ない。そろそろ、GXとしてデザインの基本を固めるべきではないだろうか?前機種のGX7が一番スタイリッシュだったと思う。
画   質 LUMIX史上最高画質がうたい文句だけあって、低感度の画質は、かなりクリアで鮮明。高感度は、日本カメラのテストでは、ISO6400でもノイズが少なく、常用できるとなっていたが、やはり暗部はディテールが崩れやすい。また、何台かのGX8を使ったことがあるが、高感度は、カメラの個体差があるように思う。センサー製造のバラつきだろうか?
ダイヤル類 2段ダイヤル、Fnボタンによるダイヤル機能の切り替えなど、拘りのある操作系になっている。しかし、一方で複雑で紛らわしい部分もあって面倒に思うこともある。露出補正ボタンは、一般に多い右後ろのダイヤルに固定して欲しい。
ファインダー 大きさは、一眼レフの高級機に匹敵する。表示倍率は、0.77倍(35mm判換算)もある。発色も良いし、なんと言っても90度回転させられるので、ローアングルからの撮影が自在になった。現在、最高のファインダーだと思う。
背面モニター モニターもフリーアングルになって、ローアングルからの縦撮りがしやすくなった。発色も良好であり、何ら不満はない。
静止画のAF LUMIXのAFは、コントラストAFだけなのに、かなり早くて正確である。ただ、どうしても逆光やコントラストのない部分に合焦しないなどの弱点もある。最新の位相差AFが100点とすると、90~95点くらいである。一層の研究開発をして、負けないよう頑張って欲しい。
4KフォトのAF 4Kフォトは、GH4から搭載された機能だが、GX8になって驚くほどAFが使えるようになった。上手く使うと、かなり早く動いている動体へも合焦させられる。これは実に素晴らしいことであり、一番評価したいポイントである。
フォーカスセレクト 面白い機能だが、フォーカスエリアが大きいので、マクロ撮影で何度かAFされていない箇所が出た。また、撮影開始時に、AFポイントが表示されないので、違和感がある。まだ発展途上の機能なので、改良されることを期待したい。
Dual I.S.手ブレ補正 世界初のDual I.S.補正を搭載したことを大きく評価したい。恩恵を大きく感じる撮影をする機会は少ないが、安心感が高い。更なる進化と、GXシリーズだけでなく、GHにも広げて採用して欲しい。
機械式シャッター シャッターの感触は全機種のGX7に似ている。GX7に搭載したシャッターの改良型なのだろうと推測する。手に伝わるシャッターショックが大きい。シャッターブレが指摘されているので、さらなる改良を望みたい。

簡単にまとめると以上の様になった。

GX8は、レンジファインダー風の少しレトロな格好をしている。備えている機能は、使い切れないほどテンコ盛りである。どう使い、使いこなすかは、ユーザーの腕次第といえる。各種の設定を駆使すれば、実に使いやすく、オールマイティな使い方に応えてくれる。お勧めできる一台である。


※一番評価した4KフォトのAFだが、3月30日にGH4にもようやくバージョン2.5のアップデートがリリースされ、新しい4Kフォトとフォーカスセレクトが使えるようになった。アップデートしてみると、GX8に並ぶか、それ以上に早く感じるAFになっている。詳しくは、後日テストして報告したい。


『花の共演』




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