2014年3月31日月曜日

パナソニック LUMIX DMC GH4 国内発表


いよいよ3月25日にパナソニックが、4K動画が撮れることで話題のGH4を、国内発表した。
発売は、4月24日からだと言う。GHシリーズは、海外での評価が高く、すでにアメリカや
ヨーロッパでは、予約受付が数週間前から始まっていた。

GH4のスペックがネット上で流れるにつけ、GH3を愛用している私としては、気にしながら
情報収集をしていた。当初流れたGH4の情報では、動画性能(4k対応)のアップが中心で、
静止画の向上はほとんどないとのことだった。

【GH4 正面】
 


動画の向上だけなら、静止画重視なので見送りを決めていたものの、2月7日にパナソニッ
クが開発発表した内容は、静止画が大きく向上しているとのことであった。確かに動画性
能だけが向上することはあり得ない。動画性能が向上すれば、同じセンサーやエンジン
から生まれる静止画が向上することはあたり前である。この発表を聞いて、私の買いモード
スイッチがONに入ってしまった。

発表されているGH4のスペックをまとめると次のとおりである。

〇センサー1605万画素
〇静止画記録:JPEG(DCF/Exif2.3準拠)、RAW、MPO
〇動画記録:MP4 / MOV / AVCHD Progressive / AVCHD
〇ISO感度:ISO200~25600(拡張100)
〇メカシャッター連写: 約12コマ/秒(AFS時) / 約7コマ/秒(AFC時)
〇電子シャッター:約40コマ/秒
〇シャッタースピード:1/8000~60秒
〇AF方式:空間認識AF+コントラストAF
〇MF補助:ピーキング機能
〇ボディ防塵防滴:あり
〇ファインダー:約236万ドット 有機EL(OLED)
〇背面モニター: 約104万ドット有機EL(OLED)
〇ネットワーク:Wi-Fi
〇重量:480g
〇ボディ(幅x高さx奥行き):132.9x93.4x83.9 mm(GH3から変更なし)
ただし、GH3からグリップ形状、モードダイヤル、アイカップの形状を変更

【GH4 背面】
 


これ等のスペックを見ると、GH3にはないがすでにGX7で採用されているものも多い。最高
シャッタースピード1/8000秒やピーキング機能であり、想定どおりである。

私が、GH3からの進化で最も期待しているものは、空間認識AFだ。詳細なメカニズムはわか
らないが、装着したレンズのボケ具合から、ピント位置までの距離をあらかじめ認識してお
くもののようである。そして、最後にコントラストAFで合掌させる。

このAFは、CP+で体験した方の話を聞いてみると、相当早いという。これで、どうしても近
撮時に迷いやすかったAFが改善されているなら最高に嬉しい。これまで、単焦点レンズで
マクロ風に近撮すると、AFが合掌せず迷うことが多かったのだ。改善されているなら、その
ストレスから解放される。

パナソニックのコントラストAFは、ミラーレス一眼の中でも早いAFで知られている。しかし、
AFがNO1のキヤノンの一眼レフからすると、やはり近撮時のAFの迷いがあり、負けていた。
このAFを搭載したことで、キヤノンの一眼レフに並ぶなら素晴らしいことである。

このAFの他、GH3で不満だったファインダーの歪みや色味、メディア扉の軽さ等が改善され
進化していることを期待している。また、4K動画からの静止画の取り出しにも期待している
ところだ。

いずれにせよ早く実機に触って、進化具合を確かめたい。近々、有明にあるパナソニック
センターに展示されるだろうと思う。その際は、実機に触り操作して気になる点をしっかり
チェックしたい。その時は、またここに報告したいと思っているところである。

【夜の光彩】


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2014年3月20日木曜日

OLYMPUS OM-D E-M10 に触った


OLYMPUS OM-D E-M10が2月28日に発売され、いつものように家電量販店で触ってみた。
すでに、アナウンスされているようにE-M10は、大ヒットしたE-M5の後継機ではなく、機能を
簡素化した廉価版との位置づけである。その分、価格も売り出しから低く設定されており、オ
リンパスの戦略がみてとれる。

【E-M10 正面】


まず、E-M10の仕様を簡単に書くと以下のとおりだ。()内はE-M5。

〇センサー1605万画素(1605万画素)
〇ISO感度:ISO200~1600、拡張25600(ISO200~1600、拡張25600)
〇連写:8コマ/秒(9コマ/秒)
〇シャッタースピード:1/4000~60 秒(1/4000~60 秒)
〇ローパスフィルター:なし(あり)
〇ボディ:防塵防滴なし(防塵防滴)
〇液晶モニター:可動式(チルト式)
〇ネットワーク:WiFi(なし)
〇手振れ補正:センサーシフト3軸(センサーシフト5軸)
〇内蔵フラッシュ:あり(なし)
〇ボディ寸法:119.1x82.3x45.9mm(121x89.6x41.9mm)
〇重量:350 g(373 g)


(E-M10 背面)
 


仕様を見てもE-M10は廉価版と言っても、通常使うには必要十分な機能が備わっていている
と言えよう。今流行りのローパスフィルターも「なし」としており最新の機能が備わっている。
ちょと残念なのは、最速シャッタースピードが1/4000なことくらいだろう。

さて、操作性はE-M5やE-M1の流れの中にあり、ほとんど問題を感じなかった。各種ダイヤル類
の操作性も良好である。ボディの質感もなかなかよくて、廉価版という印象を感じさせない高級
感があった。

一番気になったのは、E-M5から使っているレトロ調のデザインについてだ。見てのとおりE-M10
も当然そのデザインを採用している。オリンパスはこのデザインをコンデジでも採用しており、
オリンパスデザインとして、定着させつつある。個人的に好きなデザインではあるが、果たして
このまま次々にこのデザインを採用するとすれば、ちょと疑問も出てくる。

よく考えてみると、カメラのデザインは、各社ともそれぞれに同じ流れのデザインをしている。
キヤノンであれニコンであれ、一眼レフの各機種は世代が変わっても似たデザインをしている。
そう考えれば、 OM-Dのデザインは何ら問題ないように思えるが、デザインがレトロ調で際立って
いるだけに、いわゆる飽きるということにならないかと思うのである。E-M10を手にしながら、そ
んな風に考えてしまった。

今日現在の価格COMの値段は、14-42mm EZ レンズキットで84,455円だ。まだ発売一カ月以内
の製品にしては、低い価格設定になっている。写りはマイクロ4/3の最先端にあり、お勧めの一台
である。

【春を呼ぶ椿】


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