2014年1月30日木曜日

パナソニック LUMIX DMC GM1 ファーストインプレッション その2


GM1のボディからバッテリーを抜くと、残りのボディ容積は全体の2/3もないように見える。この
小さい中に、GX7と同等の能力が詰まっているのかと思うと、感動すら覚える。開発された方々
に賛辞の拍手を送りたい。

「底面(バッテリィを抜いた状態)」
 

GM1の基本操作は、上面と背面のダイヤルやボタンで行う。ボディが小さいものの、必要最小
限のものが配置されていると言えよう。また、機能をカスタマイズできるFn(ファンクションボタン)
も液晶モニター内を含めると6箇所用意されているので、不足はない。


「上面のダイヤル、ボタン」

「背面のダイヤル、ボタン」

GM1は、外観デザイン、機能などを含めよくできたカメラだと思う。しかし、購入してから1,000
枚以上写真を撮って言えるのは、狭い中に配置された背面ダイヤルの操作性が悪い事であ
る。ダイヤルでは、基本的に操作頻度の高い露出、絞り、SSの調整を行う。この時、強目に回
すと十字キーのボタンメニューが出てきてしまうのである。

経験的にダイヤルの左下を親指の腹で回せば、他の場所より誤操作が起きないように思う。
しかし、寒くて指が悴んでいたりすると、とたんに誤操作が起きてしまうのだ。

十字キーの役割とダイヤルの操作を組み合わせたこうした機構は、他のメーカーでも採用
している。GM1の場合は、ダイヤルの回転が重すて誤操作が起こるように思う。そこで、ハ
ードの改善ではなく、ソフト的な対応での改善案を提案しておきたい。

(1)露出、絞り、SSを調整中は十字キーが作動しないようにプログラムを変える。ワンクッショ
ン入れて操作するようにすればこの改善はできる筈だ。操作手順は増えるが、誤操作するよ
りいいと思う。

(2)次に、ダイヤルの回転だけでなく、十字キーの左右のボタンでも、露出、絞り、SSの調整
ができるようにする。実際に、クリエイティブコントロールの露出、絞りの調整は、十字キーの左
右のボタンでできるようになっているので、プログラムを変えれば同じようにできる筈だ。

これ等の改善は、ファームウェアのアップで対応して欲しい。巷で聞くGM1への不満は、このダ
イヤルの誤操作問題なので、この改善ができれば、多くのユザーを納得させられると思う。

この他、操作して気になるのが、フォーカスモードレバーだ。個人的に爪を掛けて回す操作が嫌
いなので、ちょっと使いずらい。ダイヤルを少しボディからはみださせて、親指の腹で回せるダ
イヤルにして欲しかった。それから、LUMIXの他の機種にも共通しているが、AFモードの全て
が刻まれていないので使いずらい事である。

AFモードは、AFS、AFF、AFC、MFの4つあるが、AFSとAFFは液晶モニターで切り替えるよう
になっていて、レバーには3つしかない。レバーにAFFを入れてもスペースはあると思うのだが、
何故なのだろう。AFFはAFCで代用できると言うことなのだろうか。疑問である。この改善は、
後継機になると思うので、ぜひ検討して欲しい。

このインプレッション2では、操作性の改善要望、不満点をストレートに書いてしまった。それで
も、GM1の所有満足度はかなり高く、採点すればかなり高得点が付けられる。小さなボディな
のによく写るし、軽快に動くからである。次回インプレッション3では、同じセンサーとエンジンを
搭載している兄貴分のGX7を交え、GM1の写りの良さを紹介したい。

その3はこちら   その1はこちら。    

「夜の歩道」(GM1で撮影、ISO6400)
 


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2014年1月19日日曜日

パナソニック LUMIX DMC GM1 ファーストインプレッション その1

 
昨年11月21日、超小型の一眼 LUMIX DMC GM1あが発売された。昨年は9月にGX7を買っ
ているので、GM1はどうするか?ちょっと迷ったものの今年に入って価格が少し下がったのを
機にやっぱり買ってしまった。(カメラ店、家電量販店の値動きは、激しく乱高下している。買う
予定の方は、2週間くらいの値動きを見極めたい。)


「GM1は驚くほど小さい」


言うまでもなくGM1は、超小型の一眼なのでファインダーがない。外付けファインダーもない。
背面の液晶モニターで撮るスタイルのカメラである。老眼なので、過去にファインダーのない
カメラは買ったことがなかったが、GM1は例外扱いで買ってしまった。それだけ魅力を感じた
のである。撮影時は、遠近両用メガネを掛けることにしている。

GM1を所有してみると、巷間で言われているように可愛いと言う表現がピッタリくる。小さいの
によく写るので愛着が湧く。別の言い方をするとペットのようなカメラだとも言えよう。使ってい
て実に楽しいカメラなのだ。

なお、私は手が大き目なので、グリップし易くなるよう純正のボディケースを買って装着してみ
た。すると高級感が増し、なかなか格好いい。グリップ感も増して操作性が向上した。別売で
金属グリップも用意されているが、このケースの方が断然スマートだし優雅だと思う。

「純正ボディケース装着」

さて、GM1を使う上で一番気になるのは、小さいカメラゆえにレンズとのマッチングだろう。そこ
で所有しているレンズのうち似合うと思う写真を下記に掲載してみた。私の感覚からすると、径
の大きなレンズはやや似合わない。細め目のレンズなら長いレンズでも似合うと思う。


オリ キャップレンズ 15mm/F8.0
LUMIX 14mm/F2.5

 M.ZUIKO 45mm/F1.8
GX PZ 45-175mm/F4.0-5.6

 M.ZUIKO  ED 9-18mm/F4.0-5.6
G FISHEYE 8mm / F3.5


パナソニックのレンズの多くは、レンズ内に手ぶれ補正機構を搭載しているので、補正機構
を持たないオリンパスのレンズに比べると若干径が大きい。このため、皮肉にもオリンパス
のレンズの方が、GM1に似合うものが多い。

中でもキャップレンズ15mm/F8.0は、非常にコンパクトで価格も安いのでお勧めだ。キャッ
プレンズを装着すると、コンデジより小さくなる。写りも予想に以上にいい。特にクリエイティ
ブコントロール(フィルター効果)で使うと面白い。焦点距離も35mm換算で30mmなので使い
やすい画角だ。

オリンパスのレンズを使う場合、GM1はGX7のようにボディ内に手振れ補正機構がないので、
手振れに注意する必要があるものの、望遠レンズでなければそんなに気ににすることはある
まい。

パナソニックでは、GM1用に新しくレンズを開発していると聞く。現行のラインアップでも充分
使えるが、更なる充実が図られることは嬉しい。期待して待ちたい。

ファーストインプレッション その1はこれで終わり。  その2はこちら。



『都 庁』
 

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2014年1月13日月曜日

いよいよコダックがマイクロ4/3へ参入


2014インターナショナルCESが1月4日~7日にラスベガスで開催された。ここでアメリカのJK
 Imaging 社がコダックのマイクロ4/3機「KODAK PIXPRO S-1」を発表した。


『KODAK PIXPRO S-1』
 

JK Imaging 社は、コダックブランドを引継いでいる会社でマイクロ4/3への参入を昨年1月に
果たしている。元々フォーサーズシステムはオリンパスとコダックが共同で提唱したものにも
かかわらず、コダックは具体的な事をしていなかったので、マイクロとは言えやっとコダックが
商品化に取組んだとの感が強い。

KODAK PIXPRO S-1の主なペックは以下のとおりだ。

【ボディ】
○センサー:1680万画素、裏面照射型CMOS
○背面モニタ : 3インチ 92万ドット チルトスクリーン
○連写 : 5コマ/秒
○HD動画 : 1080p 30fps H.264
○手振れ補正:ボディ内補正機構
○ストロボ:着脱式を梱包
○通信:Wi-Fi

【交換レンズ】
○12-45mm F3.5-6.3
○42.5-160mm F3.5-5.9
○400mm F6.7のフィールドスコープ(MF)

ここで一番気になるのがセンサーだ。うわさでは、ソニー製らしいので期待が膨らむ。裏面照
射型センサーは、一般的に高感度に強い。一方低感度でのキレが良くないとも言われていた
ので、果たしてどんな絵を叩きだすだろうか?オリンパスやパナソニック機よりも優れているの
だろうか?大いに気になる所だ。

価格はドル表示だがかなり安い。あるサイトには、レンズキットが499ドル、ダブルレンズキット
が599ドルとあった。市場に訴求できる価格である。日本国内での発売は未定なものの、海外
での評判が良ければいずれ日本でも発売されるだろう。

海外では2月から順次発売されるという。気になる方は、WEB上に出回るであろうレポートを
参照されたい。もし、日本国内で発売されたなら、このブログでも感触や操作性などをレポート
したい。

「夕映えの街」
 

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