2013年6月29日土曜日

シグマ18-35mm F1.8 DC HSMに驚く


シグマから驚くべきレンズが発表された。それは、APS-C用のシグマ18-35mm F1.8 DC HSM
である。すでに6月28日からキヤノン用が発売されている。(現在の量販店価格は、8万9千円
くらい。)

何に驚くかと言えば、ズームレンズなのに開放絞りがF1.8を実現していることである。これま
で、ズームレンズの開放絞りは、F2.8が上限でそれ以上のものがなかったので驚くのだ。

フルサイズ一眼で、F2.8で近撮すると背景のボケは、溶けるような描写になる。APS-Cサイズ
でもF2.8で撮るなら、かなりのボケが得られる。しかし、ボケ量では、どうしてもフルサイズには
勝てない。限界があったのだ。

ところが、F1.8であれば、APS-Cセンサーでフルサイズに近いボケ量が得れることになる。こ
れなら、多くのAPS-C一眼ユーザーを納得させられることだろう。

また、シグマ18-35mm F1.8 DC HSMは、海外の描写力テスト結果からも素晴らしさが報告さ
れている。単焦点レンズに並ぶキレ、シャープさがあると言うのだ。


「シグマ18-35mm F1.8 DC HSM」










となれば、一度その感触を確かめなければならないと思い、いつものように量販店で触らせ
てもらった。

まず、外観を見て丁寧に造りこまれた高級レンズの姿に感動した。安っぽさが微塵もない。
手に撮ってみるとずっしりと重さ感じ、これで撮りたいと思わせる何かが伝わってきた。残念
ながらAPS-Cのカメラは所有していないので使えないが、触るだけで撮りたい欲求が高まる
レンズである。

近くにあったEOS 60Dに装着してみた。おお、と感動するもレンズの高級感の方が勝っている
感じがした。装着すると重さも明らかにレンズ側が重い。60Dではレンズに負けているように
思えた。やはり、EOS 7Dや今後発売予定の新製品の方が似合うだろう。

レンズは、ズームで長さが伸びないインナーズームを採用している。これも見た目の安定感
になっており、カッコいいのだ。

いいことずくめのように思えるシグマ18-35mm F1.8 DC HSMだが、一番のネックは、巷間で
言われているように、その重量である。18-35mm なのに810グラムもある。

EOS 7Dの重量が820グラムあるので、装着すると1.6キロを超える。この重さに耐え、許容で
きる人のみが、使うことを許されるレンズとも言えよう。そして、その使用者は、素晴らしい描
写を手に入れ、至福の時を味わう権利を手にすることになる^^

ここのところ、シグマは革新的なレンズを次々に発表している。純正品を愛用する人は、レン
ズ―メーカーを所詮サードパーティだと揶揄してきた。しかし、このレンズには、きっと白旗を
上げるに違いない。

ズームでF1.8。いい先鞭となり、他メーカーへも波及して欲しい。そして、シグマにはマイクロ
4/3賛同メーカーとして、マイクロ4/3用の同じズームレンズを開発して欲しい。発売されれば、
絶対買うと宣言しておきたい^^;


「デジカメ生活を見る」


「紫陽花と水車」

2013年6月23日日曜日

パナソニック 「LUMIX DMC-G6」と「LUMIX DMC-LF1」に触った


パナソニックから6月20日に「LUMIX DMC-G6」と「LUMIX DMC-LF1」が発売された。
G6は、ミラーレス一眼で、LF1は、1/1.7型センサーを使ったコンデジである。

なぜ、この2機種の感触を確かめたのかと言うと、G6は使用している有機ファインダー
がGH3から進化しているかどうか?が気になったからであり、LF1はカバンに入れて持
ち歩くスナップカメラに適しているかどうかを知りたかったからである。

まずG6。ぱっと、見た目はそのデザインから大きく見えるが、触ってみると大きさはあま
り感じない。なかなかいい感じである。不必要ないロゴが減り、好感が持てた。質感も悪
くない。一眼レフのエントリー機並みの質感はあると思う。

「DMC-G6」











課題のファインダーは、視野角、ずれ、ニジミ等を確認してみたが、GH3より確実に進
化していることを感じた。発色も傍にある赤色や紫色を覗いてみた。大きな破綻は感じ
なかった。明度の違いなどはあるものの、色味の違いは感じなかった。

G6は中身も濃く、様々な機能がテンコ盛りの機種だ。G5から機能的にも進化しておりお
買い得感満点の機種である。下手に一眼レフのエントリー機を買うより、得だと思う。

次にLF1。実は秘かに、スマホカメラに変わって、カバンに入れておこうかと思案してい
るカメラなのだ。シャッターを押すだけのスマホカメラに限界を感じていて、LF1を候補
にしているのである。

「DMC-LF1」










LF1で一番気になっているのがファーンダー。久々にコンデジでファインダーが搭載され
たのだ。ファインダーには視度調整が付いているので老眼に優しいのである。
見た目、大きさ、重さは、予想どおり。いいなあと思った。肝心のファインダーは、小いさ
過ぎると言われていたものの、覗いてみると、ギリギリ何とかなりそうな大きさであった。

ただ直ぐに問題点を発見。肝心の視度調整がファインダーの横に付いているが、ファイ
ンダーで見え具合を確かめながら、そのダイアルが回せないのだ。余程器用な人なら
回せるかもしれないが、私には無理だった^^;

あまりにも、ファインダー機構が小さすぎて、眼との間にダイアルを回す指が入らないの
である。直ぐ、近くの販売員にこれはダメだよ、何でここにダイアルを付けたのか聞いて
みがたが、開発者ではないので解る筈もない^^;

まあ、覗かないで調整を繰り返せば何とか使えるが、これは開発者に猛省を促したい。
前面か側面に付ければ、覗きながらでも回せるダイアルになったと思うのだ。

LF1は、不満点はあるものの、ネット情報では高感度にかなり強いようだ。機能もテンコ
盛になっている。小型のスナップ用コンデジを探しているなら、LF1は候補になると思う。
ぜひ店頭で感触を確かめて欲しい一台である。私も価格の動向を見つつ、GETするかも
知れない^^;


「デジカメ浪漫を見る」


「深大寺町スナップ」



2013年6月17日月曜日

ペンタックスが続々と新機種を発表


ペンタックスから、6月13日に続々と新機種が発表された。ペンタックスは、正確には、
ペンタックスリコーイメージングと言うべきか。(ペンタックスは、古くは旭光学工業株式
会社と言ったが、その後HOYAとくっついたりしながら、現在は株式会社リコーの完全
子会社になっている。)

さて、6月13日にペンタックスブランドとして発表された機種は、
〇APS-Cセンサーの一眼レフ「PENTAX K-50」
〇1/1.7型センサーを使ったQマウントの一眼「PENTAX Q7」
〇APS-Cセンサーの一眼レフ「PENTAX K-500」(海外発表、国内未定)
〇Qマウント用のボディキャップ風のレンズ

である。なかなか意欲的な新製品の発表だ。
中でも「PENTAX K-50」は、入門機と言う位置づけでありながら、他社の入門機を寄せ
付けない充実したスペックとなっている。具体的には、

「PENTAX K-50」












〇防塵防滴
〇ファインダー視野率約100% 倍率約0.92倍
〇AF測距点11点、中央の9点はクロスセンサー
〇最速シャッター速度1/6000秒
〇連写6コマ/秒
〇最高感度(拡張設定時)ISO51200
〇120種から選べる「カラーオーダー」

である。ちなみに、キヤノンの入門機Kiss X7iのファインダーは視野率95%、倍率約0.85
倍であり、ボディは防塵防滴ではない。連写も5コマ/秒で、AF測距点は9点しかない。ス
ペック的には「K-50」に完全に負けている。

カメラはスペックだけではないので、優劣を一概に言えないものの「K-50」の持つスペッ
クは素晴らしいものであると断言できる。

発売は、7月5日からだという。もし、入門用の一眼レフを探しているなら、「K-50」を選択
肢の一つに入れ、手に取ってみて欲しいと思う一台である。

次に、「PENTAX Q7」は、販売中のPENTAX Q10の上位モデルと言う位置づけだという。
Q10は1/2.3型のセンサーなので、1/1.7型のセンサーを採用して、より写りを追求したモデ
ルと言えよう。

「PENTAX Q7」











Qマウントのカメラは、小さくてレンズ交換ができるものが欲しいと言う人には、うってつけ
のカメラだ。すでに一定のユーザーを獲得しているが、1/1.7型センサーを採用したことで、
更なるユーザーの上積みを狙えるだろう。

現段階で個人的にQマウントは、小さすぎて「欲しいリスト」にはないものの、Qマウントの
機種がこのように増えるならば、いずれ欲しい気持ちが出てくるかもしれない。ぜひ、発展
して欲しいと思うところである。

あと、「 K-500」は海外専用だろうか。
ボディキャップ風のレンズはちょっと面白そうだ。Qマウント発展の手助けになりそうな予感
がしている。

いずれにせよ、ペンタックスは、カメラ事業の不振があったと聞くので、カメラファンの一人
として、リコーの下に腰を据え、ペンタックスブランドを発展させて欲しいと思うところである。


「デジカメ生活を見る」


「雨中に咲く紫陽花」

2013年6月15日土曜日

パナソニックと富士フイルムが新しいセンサー技術を発表


2月11日、パナソニックと富士フイルムが「有機CMOSイメージセンサー技術」を共同で開発し
たと発表した。まさに、寝耳に水とはこのことで、非常に驚いた。

いつからパナソニックと富士フイルムは仲良しになったのか?男女の仲じゃああるまいし^^
どうなってるの?といろいろ邪推してみたものの、まあ、利点がそれぞれにあったのだろう
と思う。

さて、その「有機CMOSイメージセンサー技術」の細かいところはよくわからないが、発表記事
には「さらなるダイナミックレンジの拡大や感度アップなどを実現し、明るいところで白トビなく、
暗い被写体でも鮮明で質感豊かな映像を可能にする」と書いてあった。

一言でいえば、ダイナミックレンジの拡大なのだが、それは、イメージセンサーの受光部に、
有機薄膜を使うことで実現されるものだと言う。

さらに、この新しいセンサー技術は、「業界最高の88dBの高ダイナミックレンジ、従来比約1.2
倍の感度、広い入射光線範囲を実現する」とあった。














素晴らしい!実に素晴らしい技術である。ユーザーの視点で見ると、センサーの技術は、年々
進化し、驚くほどに高感度に強くなってきた。しかし、白トビはイマイチの感が強いのである。
それがこの新しい有機薄膜技術によって、ダイナミックレンジが大幅に改善されるならこんな
に嬉しいことはないのだ。

その後、デジカメサイトの続報では、パナソニックがこのセンサーをデジカメに使うのは、2014
年の末になるだろうと推定していた。

実用化までちょっと我慢であるが、もしこの新しいセンサーに今年2月に発表したカラースプリ
ッター(マイクロ分光素子)を組み合わせれば、超の付く飛躍的なセンサーになると思う。大い
に期待して、その実現まで待ちたい。


「デジカメ生活を見る」


「雨のバス停」

2013年6月9日日曜日

気になるレンズ


気になるカメラの次は、レンズで^^;

現在、35mmフルサイズの一眼レフ(キヤノン5DMⅢ)とマイクロ4/3(GX1とGH3)の
二つのマウントを使っている。よって、それぞれに気になるレンズが二つずつある。

まず、一つはキヤノン「EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×」だ。5月14
日に発表があり、5月30日から発売されている。前もってほとんど発売情報を知らな
かったので、発表に驚いた。

「EF200-400mm F4L IS USM エクステンダー 1.4×」










「おお、1.4倍のエクステンダー内蔵だ。F4か」と見て、価格を見た時、1,396,500円を
139,650円と勘違いしたのだ。「おお、10万円代で買える!キヤノンは凄いことやる
なあ」と思って、価格COMの掲示板を覗くと「高い!高い!」の連呼状態だった^^

よく価格を見ると100万円代の大台。そんなに高いと思っていないので、10万円代と
勘違いしたのだ。貧乏ゆえに見間違う大錯覚であった。まず200%買えないが、そ
れでも気になっている。

次が「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」である。これについては、キヤノンにち
ょっと文句を言いたい。すでに、このブログの3月6日付で書いたが「キヤノン ザ・ゴ
ールドラッシュキャンペーン」で値上がりしてしまったのだ。

「EF8-15mm F4L フィッシュアイ USM」












ちょうど、キャンペーン開始後にキャッシュバック額と同じ1万円とほぼ同じくらい値
上がりしてしまったのだ。腹立たしいやら、何やら、キャンペーンで買う意味がない
ので止めて、代わりにマイクロ4/3用のパナソニックの魚眼レンズを買った。

それで魚眼の楽しさを味わっているが、やはりフルサイズ用の「EF8-15mm F4L フィ
ッシュアイ USM」は気になっている。ただし、キャンペーン前の価格以上に下がらな
いと絶対買わないゾと強く思っている^^;

さて、次はマイクロ4/3用のレンズだ。ずばり「LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8」と
「LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8」の2本のズームレンズである。ズームであり
ながらもF2.8通し。よって高級レンズに位置づけられ、マイクロ4/3としては価格も高
い。おまけに、人気レンズになっていて品不足が続いている。

「LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8」
 













確か、3月中旬、中野のカメラ店の中古棚に1日だけあったが、買うのを迷っている
内に、1日で消えた。それ以来、2度と眼にしていない。新品棚は、ほとんど在庫なし
で、入荷未定になっている。


「LUMIX G X VARIO 35-100mm/F2.8」










人間、無いとなると欲しくなるもので、いつも気になる。ただし、出来れば安く買いた
いので中古でいいと思うものの、その出物がない。

2つのレンズの、12-35mmと35-100mmの焦点距離は、所有レンズでカバーされる。
まあ、あせらずじっくり出物があるまで待つとしよう。


「デジカメ生活を見る」


「睡蓮」

2013年6月2日日曜日

気になるカメラ


買うことはないけれども気になるカメラがある。おそらく写真好き、カメラ好きの人は
そんなカメラが数台あると思う。

ずばり私の場合は、現在のところフジフイルムのX100SとオリンパスのOM-D E-M5
だ。え、ライカじゃないの?と言われそうだが、私の中にライカへの憧れはない。ただ、
パナソニックが造ったライカ名のマイクロ4/3用レンズは、2本持っているが^^;

さて、2機種ともクラシックなフイルムカメラ時代のデザインをしている。よく家電量販
店のカメラ売り場に行くが、必ずどちらかに触っている。それだけ、いいな~と気にな
っているカメラと言うことになる。

フジフイルムのX100Sは、APS-Cセンサーを搭載したレンズ固定式カメラである(いわ
ゆるコンデジに分類)。最も魅かれるところは、そのデザインだ。私の記憶にある懐か
しいカメラに似ているのである。


「フジフイルム X100S」










それは、遠い昔^^;私が小学生のころ父が買ってきたカメラであった。兄の専用物の
ようになり、私自身は、ほとんど使わせてもらえなかったので憧れになったのかもし
れない。

X100Sは、今年の2月に発売されている。前モデルのX100は、2年前の3月の発売で
ある。当時、X 100の発売報道があった時、そのデザインを見て「絶対買う!」と決め、
何度も家電量販店に触りに行った。

ところが、実機は頭の中に描いていたより大きかった。寸法は126.5×74.4×53.9 mm
でも、四角いデザインなので実寸より一回り大きく見えてしまう。それで躊躇した。デ
ザインは、遠い記憶の中のカメラと大いに共鳴しても、スナップ用途で使うことを考え
る時、大きさがどうしても馴染めなかったのである。

オリンパスOM-D E-M5は、マイクロ4/3のレンズ交換できる一眼カメラで、オリンパス
のフラッグシップ機。昨年3月に発売されて、大ヒットしている。ソニー製センサーを
使い、写りの良さでマイクロ4/3のイメージを変えた。きっと、マイクロ4/3の歴史、いや
カメラ史に残る名機になるだろうと思う。



「オリンパスOM-D E-M5」












私は、このOM-D E-M5の発表があった時、そのデザインを見て、正直かなり引いて
しまった。オリンパスには、フォーサーズで確立した良い一眼レフのデザインがある
ので、その路線だと思っていた。ところが、古いフイルムカメラ時代のデザインを持っ
てきたので拒否感が出たのである。

発売後、実機を見て私は驚いた。考えが一変したのだ。かなり大きな茫洋としたイメ
ージがあったのだが、この難しいデザインの中にコンパクトに良くまとめられていたの
だ。ほど良い重さ、質感。そして持つ喜びのようなものが備わっていたのである。

私の中で一気にOM-D E-M5を買うモードへスイッチが入りかけた。いや、ほぼ完全
に入ったと言える。ただ、冷静に考える部分が残っていて、それがスイッチをOFFに
してしまった。

それは、OM-D E-M5を買ったとして、どう使うかである。私の好きなジャンルに野鳥
撮影があるが、どうみてもこれに超望遠レンズは似合わないのである。クラシックな
デザインからイメージできるものは、どうしても街撮りスナップ中心と言うことになっ
てしまう。

OM-D E-M5は、防塵防滴のカメラなので、ネイチャー系の撮影にも耐えれるように
なっている。また、カメラは本人が好きなように使えばいいのだけれども、私の場合
デザインで用途を考えるので、イメージに合わないと撮る気にならないのだ。

そう思うと、街撮りスナップには、これまで使ってきたLUMIX GF1やGX1のような
カメラがベターとなってしまうのである。

私には、道楽としてカメラを買い揃える財力がない。フジフイルムのX100Sとオリン
パスのOM-D E-M5は、そのデザインや質感、雰囲気から、大いに気になるカメラ
であり続けるだろう。買わない、買えないけれでも、良いカメラであることに間違い
ない。


「デジカメ生活を見る」


「雨のまち」