2013年4月14日日曜日

LUMIX GH3レビュー その4(最終)


では、不満点や要改良点はないのかとなると、幾つか上げることができる。
まず、すでに指摘されているファインダー(LVF)の出来栄えである。応答性の
良い有機ELを採用しているのだが、正視しないと表示文字が滲んで見えるの
だ。このことは、カメラ雑誌にパナソニックの担当者も認識していると書いてい
たので改善点のNO1だろう。

もう一つファインダー(LVF)で気になるのは、色の再現性だ。特に赤色の再現
性が悪い。現在のところ、LVF調整機能でコントラスト・彩度を2~3段、赤味も
1段上げることで何とか凌いでいる。ただし、本当の赤色は出ていないように思
う。調整機能が付いている点は評価できるが、調整の難しいファインダー(LVF)
である。

さらにもう一つ。それは視度調整のダイアルが回しづらいことだ。あまりに回し
ずらいので、壊れているのではないかと思ったほどだ。とにかくこのファインダー
(LVF)は、総合的に出来栄えがイマイチ。ギリギリの60点か。カメラの中でファ
インダー(LVF)は重要な位置を占める。もし、パナソニックが、ファインダーの
部品交換や調整をやるなら大歓迎だ。安ければ有料でもいい。

WEB掲示板で話題になった、SDカードの扉が簡単に開きやすいことも再度書
いておこう。このことで、防滴性能のボディが疑われている。内部にテープを張
って対応しているものの、何か改善方法は無いものかと思う。

少し疑問なのが、ボディ上部にある露出補正ボタンだ。露出補正は、ダイアル
で操作できるので、その必要性を感じない。実際に上部の露出補正ボタンは
一度も使ったことがない。後のダイアルでダイレクトに操作している。ただ、ニ
コンの一眼レフにもこのボタンがあるので、良い使い方があるのかも知れない。

最後にもう一点。バッテリーグリップを付けた状態では、背面液晶の取り出しが
難しくなることを挙げておこう。グリップ無しなら、液晶の下部を持って引き出せ
るようになっているが、グリップが付くと、爪を引っかけないと取り出しずらい。
プッシュすることで、液晶が飛び出すような機構に出来ないものかと思う。次期
機種では考えて欲しい。

GH3は、日本では昨年12月に発売された。ところが、いざ発売になってもボディ
が店頭にないという事態が起こった。聞くところでは、ファインダーの調整に手
間取り、製造が追いつかない事態になっていたと言う。今現在は、概ね供給さ
れているようだが、価格COMを見る限り、あまり売れ行きは良いとは思えない。
発売時の混乱が尾を引いているように思える。

このことで締めくくりに勝手な憶測を書く。以上のことやGH3が伝統のマルチア
スペクトを放棄していることなどを、総合的に考えると、一度開発の方向を決め
ておきながら、途中で急きょ大変更したのではないかと思うのだ。開発途中でセ
ンサーの変更、ファインダーの変更等したのではないかと思う。それが、発売時
の混乱にまでなったように見える。

いずれにせよ、現在発売されているLUMIX DMC GH3は、私にとって素晴らし
いカメラだ。LUMI DMC FZ30からデジカメを始め、その時から将来欲しいカメ
ラの姿を描いてきた。その姿にほぼ合致している。

使い始めて3ヶ月ちょっと。まだまだ、把握していない部分もある。どんどん使っ
てGH3の能力を引き出し、使い倒そうと思っているところである。


「デジカメ生活を見る」


「チューリップ」

「チューリップ」




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